A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

昔よく聴いた名盤は今では何かがないと聴くことも少ないが・・・・・

2011-06-27 | MY FAVORITE ALBUM


MOANIN' / ART BLAKEY AND JAZZ MESSENGERS

会社勤めをしていた時に、大変お世話になった上司が亡くなった。
社内で常に改革派の先頭を指揮していた役員で、自分の会社生活、いや、これまでの人生すべての立脚点を作っていただいた方だ。最近体調を崩され賀状も辞退する旨の知らせを頂き心配していたが、残念至極である。

「100年の歴史を経た今のマスメディア・広告がデジタル化の流れの中で必ず大変革をもたらす」というという予見を掲げ、社内にプロジェクトを作ったのが平成元年であった。まだウィンドウズはおろかパソコンも一部のオタク以外には珍しい時代にデジタル化といってもほとんどの社内の人間には全く理解を得られなかった。当時、メディアや広告はアナログの権化のような位置づけで「デジタル」は遠い存在であった。壮大な夢の到来には紆余曲折はあったものの、それから23年経った現在、形はその当時描いたものとほぼ同じイメージで出来上がってきている。従来のメディアの崩壊がそこまで迫っているのは間違いない。通信ブロードバンド環境の整備、そしてこの7月にいよいよ本番を迎えるテレビのデジタル化への切り替えが、新たな時代への本格的な切り替えになる。奇しくもその変革のターニングポイントとなる2011年に亡くなられたというのも何かの運命かもしれない。きっとあと10年存命されていたら、その完成形を見ることができたかもしれないが。夢を語れる方であったので、心残りは多くあったと思われるが。少なくとも「基盤」の完成を見届けられたのがせめてもの救いである。合掌。

その上司が実は大のジャズファンであった。
私とは丁度一回り違う同じ干支なので、学生時代は50年代の最後。丁度ハードバッップ全盛期、そしてファンキーブームへ突入しようとしていた頃だ。そのせいか、彼のコレクションはブルーノート。1500番台のオリジナル盤を全部揃えたとか。

ということで、その大先輩へ追悼の意を表し、今日はブルーノートを一枚聴くことにする。デジタルの先駆者を称えCD版で聴くことにしよう。(というより私はCDしか持っていないので)。ブルーノートでは一番ポピュラーな「モーニン」を。

この「モーニン」、ジャズファンであれば誰もが一度は聴く名盤であるが久々に聴いた。やはりモダンジャズの原点がこのアルバムにはあるような気がする。このアルバムの主役はリーモーガン。前年のニューポートジャズフェスティバルには、弱冠18歳でディジーガレスピーオーケストラに加わっていたとか。その後、ブルーノートであのキャンディーなどのリーダーアルバムを出している。
今、日本の男子ゴルフ界の話題を席巻している石川遼のような存在だったのかもしれない。そのような話題の主をアートブレーキのバンドにリクルートした一人がベニーゴルソンだったそうだ。アレンジだけでなくチーム編成にもいい仕事をしている。
やはり、このアルバムを機にジャズメッセンジャーズも再生した。そして、リーモーガンもステップアップしていった。




1. Moanin'
2. Moanin' (alt. take)
3. Are You Real?
4. Along Came Betty
5. The Drum Thunder
6. Blues March
7. Come Rain Or Come Shine

Art Blakey And The Jazz Messengers
Lee Morgan (tp)
Benny Golson (ts)
Bobby Timmons (p)
Jymie Merritt (b)
Art Blakey (d)
Recorded at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, NJ, October 30, 1958

モーニン
クリエーター情報なし
EMIミュージックジャパン




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