A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

コーラスは歌のビッグバンド・・・・ハーモニーが美しい

2011-06-25 | MY FAVORITE ALBUM
WELCOME BACK / FOUR SINGERS

デヴィッドマシューズの”In The Mood”を聴いて、他プレーヤーのインザムードも聴いてみたくなってアルバムを探っていたらコーラス物があった。それも日本のコーラスグループ、フォーシンガースのアルバムにグレンミラーメドレーが入っていた。男2人に女性2人となるとすぐ思い浮かぶのはマントラだが、先日、野口久和のビッグバンドのライブに行ったらBREEZEが一緒(というか専属グループ)に出ていた。彼らも男2人に女性2人。その時の彼らの目玉はバートバカラックメドレーだった。

このFour Singersというのは、アルトを吹いて歌も歌う岡崎広志がリーダーのコーラスグループ。岡崎広志といえば、人気テレビ番組「11PM」のテーマのスキャットで有名。



久々に聴いたというか、ほとんど忘却の彼方にいっていたアルバムだが、聴きなおしてみるとなかなか新鮮だ。バックを務めるのは小川俊彦のピアノ、稲葉国光のベース、ドラムは日野元彦だがいつになく控え目で小気味良い。
そもそもフォーションガーズは1964年に岡崎広志を始めとする4人のソロ歌手が集まってグループを作ったのが最初。それぞれ名の売れた4人のソロ歌手というのが味噌だったようだ。このアルバムは’77に再編された時のものでメンバーは入れ替わっている。初代のメンバーの西城慶子も「お久しぶり」とIt’s be a long long timeに参加している。

ビッグバンドでもオールスターメンバーによる演奏だと全体のアンサンブルの中にも、何故か一人ひとりの個性が感じられるようでどきどきするものだが歌の場合も同じ。全体のコーラスの素晴らしさに加えて、それぞれのソロパートも際立っている。このグループだと岡崎、大久保の楽器の演奏も加わるのでソロが引き立つ。
 このレコーディングでは、さらに多重録音をしたり、コーラス部分とソロを別に録るような細工もしているので、音のバランスや厚みはライブでは味わうことのできないスタジオ録音の良さも生きている。同じ手法をとっていた、シンガーズアンリミテッドというライブができないコーラスグループがあったが、多重録音もたまにはいいものだ。
久々にアナログ環境で大き目の音で聴いているが、録音のレベルもかなり高い。この頃がアナログの音作りの絶頂期。場合によっては今の録音よりいい音がするのは気のせいか。
ビッグバンド好きとしては、ボーカルの世界でも大所帯のコーラスグループはいつも気になる。ハーモニーの良さはソロボーカルと違った魅力だ。

岡崎広志はステージネームを岡田愛詩と変えてまだ活躍しているとか。どこかのライブに一度行ってみよう。

1. Take the A train
2. Sentimental Journey
3. Milestone
4. Good bye ,My love
5. Glenn Miller Medley
 Moonlight serenade
 Little Brown Jug
 Tuxedo Junction
 Pennsylvania 6-5000
 Chattanooga Choo Choo
 A string of Pearls
 In the mood
6. It’s been alng long time
7. Good-bye

Four Singers are Four Swingers
Hiroshi Okazaki (tenor as)
Kayoko Ishiu ( soprano)
Michiko Ogata (alto)
Kazutoshi Okubo (baritone)
Keiko Saijo

Toshihiko Ogawa (elp,p)
Kunimitsu Inaba (b)
Motohiko Hino (ds)

Produced by Hideki Takahashi
Arranded by Hiroshi Okazaki
Recorded at Toshiba EMI Studio from June .to Aug .1977

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