DYNAMITE / LOUIE BELLSON BIG BAND
世の中原発騒ぎが収まる気配が無い。昔は原子力といえは核爆弾にしても原子力潜水艦にしても軍事利用がもっぱら。空気を利用しないでタービンを回せる潜水艦用の原子炉が岡に上がって原子力発電所の発電装置の基盤として使われることになった。原子力潜水艦はいつも水の中、例え事故が起っても今回のような冷却水が無くなる事はありえなかった。今回のような暴発の危険性は無いが、原子力潜水艦の多くが退役している。潜水艦の原子炉はどうやって廃炉にしているのだろうか?まさかそのまま海の中に沈めてしまったのではないかと気になる。
原子力は放射能が怖いが、やはり一番の恐怖は核爆発。一瞬で周辺を跡形も無く焼き尽くす恐ろしさは通常の爆発物と比較にならない。
カウントベイシーの「アトミックベイシー」といわれている名アルバムがあるが、ジャケットの核爆発の写真が印象的だった。演奏はそれほどぶっ飛んでいるわけでもなく、ご機嫌なベイシー節が抑えられている。今回はベルソンのアルバム。ルイベルソンのビッグバンドは、一時"The Explosion Orchestra"と呼ばれていた、そしてそのドラミングは“Bellson's bombastic drumming”とも言われていた。今回のアルバムタイトルは「ダイナマイト」。点火され、まさに爆発寸前の写真も記憶に残っていた。
以前ブログを書いていたとき、Concordのアルバムを最初からたな卸しをしていた。前回が、CJ-104だったので今回は105。ルイベルソンのアルバムだ。ビッグバンドが続いていたのでその勢いで、このシリーズも復活してみよう。
コンコルドでのルイベルソンのアルバムはこれで6枚目。これまでコンボとビッグバンドの両方の演奏があるが、今回は全編ビッグバンド。Concordの最初のビッグバンド物はすでに録音された音源を買い取ったもの。今回は、’79のコンコルドジャズフェスティバルのライブで、正真正銘コンコルドのオーナーカールジェファーソンの一連の企画の中の作品だ。その年のフェスティバルのプログラムの最終日、取りを勤めたのがこのベルソンのバンド。否が応でも盛り上がりを見せるので全編大フィーバーかと思いきや・・・・
ドンメンザのサンバのリズムに乗った曲でスタートし、ベルソンの作曲の2曲目 Deliveranceは綺麗なバラード。ビルホルマンのアレンジもGood!・・・と続き、最後のExplosionでその名の通りやっとバンド全体で「大爆発」。ベルソンのドラムソロで幕を閉じる。
ベルソンのドラミングはスキンディープの印象があるが、実はただひたすら叩きまくるのではなく曲に合わせて実に柔軟に対応する。ドラマーには珍しく曲作りを自分でするからかもしれない。原子力と同じで、ここ一番の爆発力はいざという時は使うものの、普段はその力を目的に合わせてコントロールし、決して「再臨界」には陥らないようにするのが、ビックバンドドラマーの理想かもしれない。決してダイナマイトの爆発のように単調で一発勝負ではない。
1. Sambandrea Swing Menza 7:02
2. Deliverance Bellson 8:14
3. Concord Blues for Blue Bellson 8:23
4. Cinderella's Waltz Menza 5:33
5. Where Did You Go? Bellson, Hayes, Lee 6:41
6. Explosion Catingub 11:59
John Thomas (Flugelhorn, Trumpet)
Bobby Shew (Flugelhorn, Trumpet)
Ron King (Flugelhorn, Trumpet)
Nelson Hatt (Flugelhorn, Trumpet)
Walt Johnson (Flugelhorn, Trumpet)
Dana Hughes (Trombone)
Alan Kaplan (Trombone)
Bob Payne (Trombone)
Nick Dimaio (Trombone)
Dick Spencer (Clarinet, Flute, Piccolo, Saxophone)
Don Menza (Composer, Sax (Tenor))
Gordon Goodwin (Sax (Tenor))
Andrew MacKintosh (Sax (Baritone))
Matt Catingub (Arranger, Clarinet, Composer, Flute, Sax (Alto))
Frank Collett (Piano)
John Chiodini (Guitar)
John Williams Bass, Bass (Electric)
Jack Arnold (Percussion, Vibraphone)
Louie Bellson (Composer, Drums)
Bill Holman Arranger
Phil Edwards Recorder, Remixing
Carl Jefferson Producer
Carl E. Jefferson Producer
Recorded live at Concord Jazz Festival on Aug. 1979
世の中原発騒ぎが収まる気配が無い。昔は原子力といえは核爆弾にしても原子力潜水艦にしても軍事利用がもっぱら。空気を利用しないでタービンを回せる潜水艦用の原子炉が岡に上がって原子力発電所の発電装置の基盤として使われることになった。原子力潜水艦はいつも水の中、例え事故が起っても今回のような冷却水が無くなる事はありえなかった。今回のような暴発の危険性は無いが、原子力潜水艦の多くが退役している。潜水艦の原子炉はどうやって廃炉にしているのだろうか?まさかそのまま海の中に沈めてしまったのではないかと気になる。
原子力は放射能が怖いが、やはり一番の恐怖は核爆発。一瞬で周辺を跡形も無く焼き尽くす恐ろしさは通常の爆発物と比較にならない。
カウントベイシーの「アトミックベイシー」といわれている名アルバムがあるが、ジャケットの核爆発の写真が印象的だった。演奏はそれほどぶっ飛んでいるわけでもなく、ご機嫌なベイシー節が抑えられている。今回はベルソンのアルバム。ルイベルソンのビッグバンドは、一時"The Explosion Orchestra"と呼ばれていた、そしてそのドラミングは“Bellson's bombastic drumming”とも言われていた。今回のアルバムタイトルは「ダイナマイト」。点火され、まさに爆発寸前の写真も記憶に残っていた。
以前ブログを書いていたとき、Concordのアルバムを最初からたな卸しをしていた。前回が、CJ-104だったので今回は105。ルイベルソンのアルバムだ。ビッグバンドが続いていたのでその勢いで、このシリーズも復活してみよう。
コンコルドでのルイベルソンのアルバムはこれで6枚目。これまでコンボとビッグバンドの両方の演奏があるが、今回は全編ビッグバンド。Concordの最初のビッグバンド物はすでに録音された音源を買い取ったもの。今回は、’79のコンコルドジャズフェスティバルのライブで、正真正銘コンコルドのオーナーカールジェファーソンの一連の企画の中の作品だ。その年のフェスティバルのプログラムの最終日、取りを勤めたのがこのベルソンのバンド。否が応でも盛り上がりを見せるので全編大フィーバーかと思いきや・・・・
ドンメンザのサンバのリズムに乗った曲でスタートし、ベルソンの作曲の2曲目 Deliveranceは綺麗なバラード。ビルホルマンのアレンジもGood!・・・と続き、最後のExplosionでその名の通りやっとバンド全体で「大爆発」。ベルソンのドラムソロで幕を閉じる。
ベルソンのドラミングはスキンディープの印象があるが、実はただひたすら叩きまくるのではなく曲に合わせて実に柔軟に対応する。ドラマーには珍しく曲作りを自分でするからかもしれない。原子力と同じで、ここ一番の爆発力はいざという時は使うものの、普段はその力を目的に合わせてコントロールし、決して「再臨界」には陥らないようにするのが、ビックバンドドラマーの理想かもしれない。決してダイナマイトの爆発のように単調で一発勝負ではない。
1. Sambandrea Swing Menza 7:02
2. Deliverance Bellson 8:14
3. Concord Blues for Blue Bellson 8:23
4. Cinderella's Waltz Menza 5:33
5. Where Did You Go? Bellson, Hayes, Lee 6:41
6. Explosion Catingub 11:59
John Thomas (Flugelhorn, Trumpet)
Bobby Shew (Flugelhorn, Trumpet)
Ron King (Flugelhorn, Trumpet)
Nelson Hatt (Flugelhorn, Trumpet)
Walt Johnson (Flugelhorn, Trumpet)
Dana Hughes (Trombone)
Alan Kaplan (Trombone)
Bob Payne (Trombone)
Nick Dimaio (Trombone)
Dick Spencer (Clarinet, Flute, Piccolo, Saxophone)
Don Menza (Composer, Sax (Tenor))
Gordon Goodwin (Sax (Tenor))
Andrew MacKintosh (Sax (Baritone))
Matt Catingub (Arranger, Clarinet, Composer, Flute, Sax (Alto))
Frank Collett (Piano)
John Chiodini (Guitar)
John Williams Bass, Bass (Electric)
Jack Arnold (Percussion, Vibraphone)
Louie Bellson (Composer, Drums)
Bill Holman Arranger
Phil Edwards Recorder, Remixing
Carl Jefferson Producer
Carl E. Jefferson Producer
Recorded live at Concord Jazz Festival on Aug. 1979