Take The “A” Train / Toshiyuki Miyama & The New Herd
1974年という年は自分の記憶にはっきりと残っている年だ。というのも自分が会社勤めを始めた年。前年末に始まったオイルショックで高度成長をひたすら走り続けた日本が、ニクソンショックに続いて大きな影響を受けた年だ。物不足、そして景気の後退によって翌年の新人採用を控える会社が続出し一年違いで就職できたことにほっとしていた。今回の震災の影響といい、長い人生の中では、いい事が起るのも悪いことが起るのも時の運。個人の努力だけではどうしようも無い事は天命かも。
この年は、巨人の長嶋の引退や田中総理の引退が続いたが、ジャズ界の巨人デュークエリントンが5月に亡くなった。ジャズオーケストラの雄としてだけでなく、多くの名曲を残したこともあり、翌年にかけて多くの追悼コンサートが行われた。
日本でも猪俣猛のザ・サードが12月に追悼コンサートを行ったが、宮間利之とニューハードも翌年行われたコンサートでエリントンナンバーを取り上げた。ニューハードは、当時モンタレーやニューポートのジャズフェスティバルにも参加し、日本を代表するオーケストラで一番元気があったかもしれない。5月に行われたコンサートは、実は当時の日本を代表するジャズレーベル「スリーブラインドマイス」の5日間連続のコンサート。その最終日にニューハードは登場した。
「エリントンに捧げる」と銘を打っているが、A面の3曲がエリントンナンバー。B面は山木のオリジナルとフレディーハーバードの曲。B面は少し雰囲気も違うが、このエリントンナンバーの3曲はニューハードの面々の入魂の演奏が聴ける。エリントンナンバーをビッグバンドでやる時は、どこまでオリジナルの演奏を意識するかがいつもアレンジャーの課題になるが、ここでの答えは、最初の2曲はソロを中心に。そして、テーマソングともいえるA列車は、オリジナルのアレンジから離れて51年当時のエリントンオーケストラの専属歌手だったベティ・ロッシェのヴォーカルソロを素材にしたとのこと。アレンジャー山木のアイディア賞だ。ソロでフィーチャーされているトランペットの岸義和は今でも現役でよくライブに見かけるが、大きくフィーチャーされ大活躍のハイソ出身の新人トロンボーン、塩村修は今では何をしているだろうか?。
この‘75年、ニューハードはニューポートに出演し、秋にはサドメル、そして翌年の秋吉敏子のオーケストラへと続く。大先輩のエリントンは亡くなったが、後を引きついたビッグバンドリーダー達はそれぞれ大活躍の年だった。
来週は、2月10日新宿のSomedayで、マイクプライスのオーケストラが新しいエリントンナンバーにチャレンジするようだ。出かけてみよう。
************************************
皆様こんにちは!
マイク・プライス・ジャズオ-ケストラは
新宿サムデイで 2月10日 (金)に演奏します!
レパ-トリ-の数々より、今回は最近入手したエリントンの美しい楽曲をフィ-チャ-します。
又、私の楽曲・アレンジ曲も演奏します。
皆さんの心に残るビッグバンドジャズとなりますように。
是非聴きにいらしてください。
どうぞよろしくお願いします。
マイク・プライス
日時 2月10日(金)
19:45~、21:15~
場所 サムデイ (新宿)
Tel 03-3359-6777
新宿1-34-8 新宿御苑前ビルB1(やよい軒の地下)
地図 http://someday.net/shinjyuku.html
Music Charge 3,990円
メンバ-
大山日出男(as, clar)土井徳浩、(as, clar)
岡崎正典(ts)吉本章紘(ts)
宮本大路(bs)
佐久間勲(tp)横山均 (tp)
高橋一光(tp) マイク・ザッチャーナック(tp)
西山健治(tb)内田光昭 (tb) 駒野逸美(tb)
堂本雅樹(btb) 稲垣 貴庸(d)
守屋純子 (p)佐瀬正(b)
マイク・プライス(trumpet & conductor)
Mike Price 舞空
************************
1. Mood Indigo
2. In a Sentimental Mood
3. Take The A Train
4. Country Blues
5. Gibraltar
Toshiyuki Miyama (Con)
Kazumi Takeda (tp)
Fumio Shirayama (tp)
Yoshikazu Kishi (tp)
Shigeru Kamimori (tp)
Teruhiko Kataoka (tb)
Masamichi Uetaka (tb)
Osamu Shiomura (tb)
Shoji Itho (btb)
Koji Suzuki (as,fl,cl)
Mamoru Mori (ts,ss.fl)
Atuo Shirai (as,cl)
Seiji Inoue (ts,cl)
Ken-ichi Tada (bs,cl,piccolo)
Kiyoshi Takano (p)
Yasushi Fukushima (b)
Isao Yomoda (ds)
Kozaburo Yamaki (g,arr.)
Produced by Takeshi Fujii
Recording engineer Yoshihiko Kannari
Recorded live on “An Evening Dedicated to the Late Duke Ellington”
May 27, 1975, at Nihon Toshi Center Hall, Tokyo
1974年という年は自分の記憶にはっきりと残っている年だ。というのも自分が会社勤めを始めた年。前年末に始まったオイルショックで高度成長をひたすら走り続けた日本が、ニクソンショックに続いて大きな影響を受けた年だ。物不足、そして景気の後退によって翌年の新人採用を控える会社が続出し一年違いで就職できたことにほっとしていた。今回の震災の影響といい、長い人生の中では、いい事が起るのも悪いことが起るのも時の運。個人の努力だけではどうしようも無い事は天命かも。
この年は、巨人の長嶋の引退や田中総理の引退が続いたが、ジャズ界の巨人デュークエリントンが5月に亡くなった。ジャズオーケストラの雄としてだけでなく、多くの名曲を残したこともあり、翌年にかけて多くの追悼コンサートが行われた。
日本でも猪俣猛のザ・サードが12月に追悼コンサートを行ったが、宮間利之とニューハードも翌年行われたコンサートでエリントンナンバーを取り上げた。ニューハードは、当時モンタレーやニューポートのジャズフェスティバルにも参加し、日本を代表するオーケストラで一番元気があったかもしれない。5月に行われたコンサートは、実は当時の日本を代表するジャズレーベル「スリーブラインドマイス」の5日間連続のコンサート。その最終日にニューハードは登場した。
「エリントンに捧げる」と銘を打っているが、A面の3曲がエリントンナンバー。B面は山木のオリジナルとフレディーハーバードの曲。B面は少し雰囲気も違うが、このエリントンナンバーの3曲はニューハードの面々の入魂の演奏が聴ける。エリントンナンバーをビッグバンドでやる時は、どこまでオリジナルの演奏を意識するかがいつもアレンジャーの課題になるが、ここでの答えは、最初の2曲はソロを中心に。そして、テーマソングともいえるA列車は、オリジナルのアレンジから離れて51年当時のエリントンオーケストラの専属歌手だったベティ・ロッシェのヴォーカルソロを素材にしたとのこと。アレンジャー山木のアイディア賞だ。ソロでフィーチャーされているトランペットの岸義和は今でも現役でよくライブに見かけるが、大きくフィーチャーされ大活躍のハイソ出身の新人トロンボーン、塩村修は今では何をしているだろうか?。
この‘75年、ニューハードはニューポートに出演し、秋にはサドメル、そして翌年の秋吉敏子のオーケストラへと続く。大先輩のエリントンは亡くなったが、後を引きついたビッグバンドリーダー達はそれぞれ大活躍の年だった。
来週は、2月10日新宿のSomedayで、マイクプライスのオーケストラが新しいエリントンナンバーにチャレンジするようだ。出かけてみよう。
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皆様こんにちは!
マイク・プライス・ジャズオ-ケストラは
新宿サムデイで 2月10日 (金)に演奏します!
レパ-トリ-の数々より、今回は最近入手したエリントンの美しい楽曲をフィ-チャ-します。
又、私の楽曲・アレンジ曲も演奏します。
皆さんの心に残るビッグバンドジャズとなりますように。
是非聴きにいらしてください。
どうぞよろしくお願いします。
マイク・プライス
日時 2月10日(金)
19:45~、21:15~
場所 サムデイ (新宿)
Tel 03-3359-6777
新宿1-34-8 新宿御苑前ビルB1(やよい軒の地下)
地図 http://someday.net/shinjyuku.html
Music Charge 3,990円
メンバ-
大山日出男(as, clar)土井徳浩、(as, clar)
岡崎正典(ts)吉本章紘(ts)
宮本大路(bs)
佐久間勲(tp)横山均 (tp)
高橋一光(tp) マイク・ザッチャーナック(tp)
西山健治(tb)内田光昭 (tb) 駒野逸美(tb)
堂本雅樹(btb) 稲垣 貴庸(d)
守屋純子 (p)佐瀬正(b)
マイク・プライス(trumpet & conductor)
Mike Price 舞空
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1. Mood Indigo
2. In a Sentimental Mood
3. Take The A Train
4. Country Blues
5. Gibraltar
Toshiyuki Miyama (Con)
Kazumi Takeda (tp)
Fumio Shirayama (tp)
Yoshikazu Kishi (tp)
Shigeru Kamimori (tp)
Teruhiko Kataoka (tb)
Masamichi Uetaka (tb)
Osamu Shiomura (tb)
Shoji Itho (btb)
Koji Suzuki (as,fl,cl)
Mamoru Mori (ts,ss.fl)
Atuo Shirai (as,cl)
Seiji Inoue (ts,cl)
Ken-ichi Tada (bs,cl,piccolo)
Kiyoshi Takano (p)
Yasushi Fukushima (b)
Isao Yomoda (ds)
Kozaburo Yamaki (g,arr.)
Produced by Takeshi Fujii
Recording engineer Yoshihiko Kannari
Recorded live on “An Evening Dedicated to the Late Duke Ellington”
May 27, 1975, at Nihon Toshi Center Hall, Tokyo