Frank Rosolino Quintet
‘75年、ドイツでコンテカンドリとの熱いセッションを繰り広げていたフランクロッソリーノだが、1926年生まれなので50歳直前。一番脂ののっていた時だった。プロになったきっかけは軍隊生活の時のプレーだそうだが、その実力は子供の時から確実に築かされていったようだ。音楽を楽しむ一家に生まれたロソリーノは、最初はアコディオンで音楽に親しみ、6年生の時にトロンボーンを扱うようになった。兄のバイオリンのエチュードの練習に合わせてトロンボーンを学び、その結果が彼の正確で早い演奏を可能にしたようだ。速い曲だと多少もたつき感が出るのはやむを得ないトロンボーンであるが、ロッソリーノのプレーを聴いていると、ソロでも他の楽器とのアンサンブルでも何の躊躇も無く吹き続けていく。聴くほうも実に気持ち良い気分で演奏に引き込まれていく。
ロッソリーノは、デトロイト生まれ。有名なジョーンズ三兄弟達ともプレーをした事があるようだが、早い時期に西海岸に移る。ケントンオーケストラなどを経て、有名なハワードラムゼイのライトハウスの常連であった。50年代後半には西海岸を代表するトロンボーン奏者になっていた。
セッションへの参加は当時から沢山あるが、リーダーアルバムはそれほど多く残していないロッソリーノだが、1957年に突如立ち上がったModoレーベルにも一枚のアルバムを残している。このレーベルは新人も多かったが、ロッソリーノはすでに中堅の実力者であった。クインテットで一緒にコンビを組んだのはリッチーカムカ。そしてピアノは後にチャーリーのクリスマスで有名なヴィンス・ガラルディー。ドラムにはMODOのハウスドラマーともいえるメルルイス。
全体のトーンはウェストコーストサウンドだが、いわゆるクールジャズではないより力強さを感じるのがModoのアルバム共通の特徴だ。ここでの2人のプレーも然りである。ロッソリーノのプレーは軽々吹いているのであまり感じないが、ペッパーアダムス同様デトロイト出身の血が流れているのか熱いプレーで期待に応えている。
Modoに外れなし。このロッソリーノの一枚も好きなアルバムだ。
1. Cherry Corgan, Daniels, Gilbert, Gillespie… 4:58
2. Let's Make It Rosolino 3:02
3. How Long Has This Been GoingOn? Gershwin, Gershwin 3:40
4. They Say Heyman, Mann, Weiss 4:31
5. Fine Shape Rosolino 4:21
6. Fall Out Copeland, Holman 3:59
7. Thou Swell Hart, Rodgers 3:21
8. Tuffy Rosolino 4:08
Richie Kamuca TenorSax
Frank Rosolino Trombone
Vince Guaraldi Piano
Monty Budwig Bass
Mel Lewis Drums
Produced by Red Clyde
Engineer Bones Howe
Recorded at Radio Recoedees, Hollywood. CA, June,1957
‘75年、ドイツでコンテカンドリとの熱いセッションを繰り広げていたフランクロッソリーノだが、1926年生まれなので50歳直前。一番脂ののっていた時だった。プロになったきっかけは軍隊生活の時のプレーだそうだが、その実力は子供の時から確実に築かされていったようだ。音楽を楽しむ一家に生まれたロソリーノは、最初はアコディオンで音楽に親しみ、6年生の時にトロンボーンを扱うようになった。兄のバイオリンのエチュードの練習に合わせてトロンボーンを学び、その結果が彼の正確で早い演奏を可能にしたようだ。速い曲だと多少もたつき感が出るのはやむを得ないトロンボーンであるが、ロッソリーノのプレーを聴いていると、ソロでも他の楽器とのアンサンブルでも何の躊躇も無く吹き続けていく。聴くほうも実に気持ち良い気分で演奏に引き込まれていく。
ロッソリーノは、デトロイト生まれ。有名なジョーンズ三兄弟達ともプレーをした事があるようだが、早い時期に西海岸に移る。ケントンオーケストラなどを経て、有名なハワードラムゼイのライトハウスの常連であった。50年代後半には西海岸を代表するトロンボーン奏者になっていた。
セッションへの参加は当時から沢山あるが、リーダーアルバムはそれほど多く残していないロッソリーノだが、1957年に突如立ち上がったModoレーベルにも一枚のアルバムを残している。このレーベルは新人も多かったが、ロッソリーノはすでに中堅の実力者であった。クインテットで一緒にコンビを組んだのはリッチーカムカ。そしてピアノは後にチャーリーのクリスマスで有名なヴィンス・ガラルディー。ドラムにはMODOのハウスドラマーともいえるメルルイス。
全体のトーンはウェストコーストサウンドだが、いわゆるクールジャズではないより力強さを感じるのがModoのアルバム共通の特徴だ。ここでの2人のプレーも然りである。ロッソリーノのプレーは軽々吹いているのであまり感じないが、ペッパーアダムス同様デトロイト出身の血が流れているのか熱いプレーで期待に応えている。
Modoに外れなし。このロッソリーノの一枚も好きなアルバムだ。
1. Cherry Corgan, Daniels, Gilbert, Gillespie… 4:58
2. Let's Make It Rosolino 3:02
3. How Long Has This Been GoingOn? Gershwin, Gershwin 3:40
4. They Say Heyman, Mann, Weiss 4:31
5. Fine Shape Rosolino 4:21
6. Fall Out Copeland, Holman 3:59
7. Thou Swell Hart, Rodgers 3:21
8. Tuffy Rosolino 4:08
Richie Kamuca TenorSax
Frank Rosolino Trombone
Vince Guaraldi Piano
Monty Budwig Bass
Mel Lewis Drums
Produced by Red Clyde
Engineer Bones Howe
Recorded at Radio Recoedees, Hollywood. CA, June,1957
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Vsop Records |