A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

楽器の演奏を歌に変えるのがLHRならば、声を楽器に変えて歌うのは?

2007-05-25 | MY FAVORITE ALBUM
The Original Mills Brothers

本当に人間は知恵の働く動物だと思う。
LHRの過去の名演に歌詞をつけてボーカリーズする。それもコーラスで。これは凄いことだと感心したが、反対に声で楽器の演奏を真似るのが上手なコーラスもある。

コーラスグループの老舗ミルスブラザース。30年代から活躍を始めた息の長いグループだ。
コーラスには「バーバーショップコーラス」の歴史がアメリカにはある。黒人が生み出した4重唱団には違いはないがJAZZとは別のルーツだった。
JAZZが流行り、このバーバーショップコーラスにJAZZの特徴である“SWING”を取り込んだのが、このミルスブラザース。そういう点では、JAZZコーラスの原点なのかもしれない。

このミルスブラザースの、特徴のひとつが声を楽器に真似てスイングする「演奏?」をするところ。これも、元をたどると、KAZOOというパラフィン紙を使っていた音が出る道具を使っていたのが、或る時、それが壊れて両手でやるようになったとか。
新たな発見には、何が幸いするか分からない。
それにしても、ギター一本をバックに、多彩なサウンドで、これだけのハーモニーとスイング感を出すとは恐れ入る。

Jazz史上に残るOriginal Dixieland Jass Bandの最初のJAZZ録音が、“Tiger Rag”。
これをコーラスでやって、ミリオンセラーになったのがこのグループのスタート。
この曲が入っているのでこのアルバムを買い求めた記憶があるが、他の曲も30年代の曲ばかり。
世の中の変化のスピードに振り回されている昨今。たまにはこんなアルバムを聴きながら、昭和初期の時代に戻った気分でゆったりするのも悪くはない。
アナログ中心のスローライフも悪くは無い。

TIGER RAG
LAZY BONES
NAGASAKI
SWEET GEORGIA BROWN
OLD FASHIONED LOVE
SWEETER THAN SUGER
IDA,SWEET AS APPLE CIDER
MY GAL SAL
SOME OF THESE DAYS
I’VE FOUND A NEW BABY
LIMEHOUSE BLUES
ROCKIN’ CHAIR
THERE GOES MY HEADACHE
DON’T BE AFRAID TO TELL YOUR MOTHER
WHA’T THE REASON
LULU’S BACK IN TOWN

THE ORIGINAL MILLS BROTHERS
Recorded 1931-1935
コメント
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