A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

男なら、一度でいいので女性からこう言われてみたいものだ。

2007-05-16 | MY FAVORITE ALBUM
The Nearness of You / Helen Merrill

あなたの傍にいるだけで、私はそそられてしまう。
やさしい話より、傍にいてくれるだけでいい。
そして、腕の中に抱かれるとき、大きな夢が叶うの・・・・

「THE NEARNESS OF YOU」。

最近では、ノーラジョーンズのアルバムに入っていた記憶がある曲だ。

この曲をタイトルとした、ヘレンメリルのアルバムがある。
ヘレンメリルといえば、クリフォードブラウンとの共演が有名だが、あまりに有名過ぎると、他のアルバムの印象が薄くなってしまう。
実は、EVANSとの共演ということにつられて、このアルバムを買った次第。

このアルバムは、2つのセッションに分かれているが、どちらもフルートを傍らに従えて歌っている。
もともと、彼女の歌は、圧倒的な歌唱力で、前面に出てどんどん周りを引っ張って行くタイプではない。
彼女は、いつも語りかける相手がいて、反対にそれに応えてくれる相手が必要なタイプだ。
相手といっても、図太いテナーサックスや甲高いトランペットは似合わない。

彼女の相手をするには、ちょうどいい相手が見つかった。
まだまだ、フルートの演奏がポピュラーではなかった時代だが、彼女の傍らにはフルートの音色がよく似合う。

彼女のハスキーな歌声の誘いに、58年2月のセッションには、BILL EVANSも加わっている。これもメリルとの相性はぴったりだが、今回は裏方に徹している。
EVANSは、その後マイルスと共演し自己のトリオへと一気に羽ばたいていった。
エバンスにとっては、ほんの通過点のセッションだったと思うが、エバンスはメリルの腕にしっかり抱かれて「彼の大きな夢」が実現していったのかもしれない。

曲はいずれもスタンダードの有名な曲ばかり。
このまえ、カーメンマクレーのオーケストラをバックのBye bye blackbirdを聴いたばかりであるが、このような小粋な雰囲気もまたいいものだ。

Bye Bye Blackbird
When The Sun Comes Out
I Remmember You
Softly As In A Morning Sunrise
Dearly Beloved
Summertime

 Mike Simpson(fl)
 Dick Mark (p)
 John Frigo (b)
 Fred Rundquist (g)
 Jerry Sloberg (ds)
 Helen Merrill (vo)
 David Caroll (supervision)

  Universal Recording Studios,Chicago, 18&19,1957

Let Me Love You
When The Sun Comes Out
All Of You
The Nearness Of You
Just Imagine

 Bobby Jaspar (fl)
 Bill Evans (p)
 George Russell (g)
 Oscar Pettiford (b)
 Jo Jones (d)
 Helen Merrill (vo)
 Hal Mooney (supervision)

  NYC, February 21, 1958

コメント (2)
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