A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

アメリカンミュージックの原点は・・・?

2007-05-10 | CONCORD
SALUTES ROGERS & HART / RUBBY BRAFF and GEORGE BARNES QUARTET

アメリカンミュージックというものがあるのかどうか分からないが。
そもそもアメリカ自体が、色々な民族が集まって、色々な文化を持ち寄り、それをミックスしてある種人工的に作り上げた国。
深く伝統に根ざしたアメリカ音楽は存在しないが、何かルーツ、ジャンルを超えた共通点があるような気がしてならない。

JAZZはもちろんこのアメリカで生まれて育った音楽。ニューオリンズを発祥としてブルースに根ざした黒人音楽がその起源であるが。早い時点で、白人の好む明るいディキシーランドジャズに進化していった。
一方で、カントリー&ウェスタンや、ミュージカルや映画音楽に代表されるショー音楽、それらがスタンダードとなり、ロックンロールを生み、いわれるアメリカンPOPSの世界になっているのだろう。

これらに共通するのは、親しみのあるメロディーをリズミックに奏でるということかもしれない。このメロディーラインとリズムの絶妙なバランスと掛け合いのコンビネーションが命のような気がする。
素人解釈はこの位が限界。
きっとだれか研究家が取り組んでいるテーマだと思うので、そのうち紐解いてみよう。

Concordは、そんなアメリカンミュージックの趣を大事にした大人のJAZZのシリーズを、ある種のこだわりで出し続けていた。

Concord Jazz festivalで、「ガーシュインSONG BOOK」 に挑戦した、Ruby Braff とGeoorge Barnesのコンビは、リハーサルにすごく時間をかけるらしい。
アドリブよりもアンサンブルに重きをおいて。
それが、ドラムやピアノレスのリズムギターとベースをバックにして、絶妙なリズムとコンビネーションを生むのだろう。

74年のフェスティバル出演の後、3ヵ月後に今度はスタジオ録音でRichard RodgersとLorenz Hartのコンビの作品にチャレンジしている。
Paul Smithのピアノの後は、コルネットとギターのロジャースも粋なものだ。
このアルバムもMountain Greeneryからスタートする。
おなじみの曲ばかりであるが、ストレートに取り組みというよりは、2人のメロディーラインの崩し方はいずれも計算しつくされたもので、シンプルなJAZZであるが、JAZZでもないような独特な世界に取り込まれていく。

暗い地下室で一人でじっと聞くJAZZではなく、明るいテラスでワインを飲みながら楽しく聴くJAZZだ。
ハードバップもいいが、こんなJAZZもたまにはいい。

1 Mountain Greenery
2 Isn't It Romantic?
3 Blue Room
4 There's a Small Hotel
5 Thou Swell R
6 I Wish I Were in Love Again
7 Lover
8 You Took Advantage of Me
9 Spring Is Here
10 Lady Is a Tramp

Ruby Braff (cor)
George Barnes (g)
Wayne Wright (g)
Michael Moore (b)

Recorded A&R Studio in New York ,October,1974
コメント (2)
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