A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

日頃の「便利さの代償」がますます大きくなっているのでは?

2007-05-28 | COMMENT
昨日のANAのシステムトラブルに思うことをつらつらと。

このブログも最近はもっぱらJAZZばかりで、ゴルフの話題を書かなくなってしまったが、プレーは相変わらず続けている。
少し気合だけが空回りしてしまっているので、最近は楽しいゴルフに徹しているがこの週末は仲間とゴルフで富山に遠征。
天気にも恵まれて、おいしい食事と楽しいプレーができた。
せっかくの晴天であったが、黄砂の影響か空は霞んでせっかくのアルプスの雄姿は拝めずじまい。
おまけに帰りの飛行機が、システムトラブルの影響に巻き込まれる。
幸い欠航にはならなかったが大幅遅れ。昨晩は夜中の帰宅になってしまった。
おかげで、週末はレコードを聞く時間はまったくなくなってしまったが。
レコードは聴けなかったが、“ipod”を聴く時間がたっぷりできたのは皮肉なものだ。

この事故について思うところは色々あるが、最近目立つのがシステムダウンによる「影響」の大きさだ。
つい先日も、NTTのフレッツのサービスが大規模ダウンしたばかり。
電話やネットが半日以上使えない不便さは、その状況になってみると身に沁みて分かる。

ネットワーク社会が一段と進み確かに便利にはなった。
今や、マイレージ会員がネットでチケットを購入すれば今や航空券はおろか、搭乗券が無くともICカード一枚で搭乗手続きができるようになったが。
しかし、このようなシステムダウンが起こると、この便利さの代替手段に何の手の打ちようが無いのが露呈してしまった。

電子マネーやICカードが普及してこれらを使ったサービスがますます本格化してきている。このようなトラブルが起こる可能性がますます増えるということだ。
日常の利便性とのトレードオフでトラブル時のリスクの代償があまりに大きくなってきたということだろう。
自動車がなければ交通事故はなくなるし、環境問題も解決する。新たな発明が新たな危機を招く社会、これは文明の歴史そのものかもしれない。
しかし、もう元には戻れない。

知恵が働く人間なので、また新たな解決策はいずれ考え出すとは思うが、所詮イタチごっこ。
世の中の仕組みの裏側はますます複雑怪奇になっていく。これのお守りをする人は大変だと思う。

一方、自然を相手に自己の「技術と精神力」との闘いのゴルフは、道具の進歩はあるものの、プレーそのものは相変わらず「人間技」と「アナログ」の世界。
プレー中トラブルは色々発生するが、結局のところトラブルの責任は大部分が自己責任。
ところが、普段の生活でトラブルが自分のコントロールできていないところで起こる社会になったせいか、何を勘違いするのか「ゴルフのトラブル」でも他人のせいにする輩が増えてきているように思う。
キャディーのアドバイスが悪い、同伴競技者のテンポが悪い、プレーのマナーが悪い、はたまたコースの管理が悪い・・・とか、とか。
そんなことで、キレないで欲しい。
ゴルフはあるがままでプレーするのが基本なので。

社会的なトラブルの原因がますます日常から遠くなってしまうと、「反省」などということをしなくなる。自分が常に正しくて何をやっても社会が悪いからと開き直る。
こんなことが続くと、今後ますます自己中心で無責任、ひたすら他人のせいにする人種が増えてくるのではないかと心配している。
便利さが災いして、その反動でかえって暮らしにくい社会になっているのではなかろうか。
コメント
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