A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

「Bopの流れのTunes, Tones, Beat,そしてLines」も、生かしているのは

2007-05-26 | MY FAVORITE ALBUM
Sonny Stitt plays from the pen of Quincy Jones

ミルスブラザースのアルバムを聴いて昔を懐かしむといっても、さすが1930年代は生まれていない。ということは実体験のとしてその時代は生きてはいない。所詮、見たり聞いたりしただけのことを思い出すだけ。

ところが50年代というと、その時代に自分は実在していた。まだ小学校に行くか行かないかといった頃だが、「その時代」は鮮明に自分の中に生きている。
その頃の演奏を聴きながら、ふとその時代の自分を思い出しながら重ね合わせてしまうことがある。年をとったということだろう。

レコードのライナーノーツを読んでいても、国内盤の多くは再発物。ライナーノーツも過去のこととして書いている。ところが、オリジナルのライナーノーツを読むと、当たり前だがそれはその時代に書かれたもの。軸足をその時代に合わせないといけない。

Be-bopが起こってずるずると10年が経ち、・・・・と始まる、ライナーノーツだが、これは1955年の録音だ。

ハンプトン楽団を辞して作編曲に精を出していた頃にも、クインシーとサドとの出会いはあった。クインシーがガレスピーのオーケストラ編成に一役買う少し前である。

このアルバムはソニーステットの名盤といわれてるもの。
ステットとクインシーのコラボの作品として有名だ。
アルバムタイトルに作曲者の名前が載るソングブックはよくあるが、アレンジャーの名前が載るのも珍しい。この時期に早くもアレンジャーとして頭角を現していたということだろう。
サドはすでにベイシーオーケストラのメインプレーヤー。クインシーもこの頃一時参加してApril in Parisでは、隣でトランペットを吹いていた。
そんな出会いで、このアルバムにも参加しているのかもしれない。ベイシー一家のフレディー・グリーンも参加している。

このアルバムは、当然スティットをフューチャーしている。
ややマンネリムードになってきたBopの流れに、パーカーライクのアルトがクインシーの編曲のバックに乗って一石を投じる。スタンダード曲が多いが、スティットの原曲にストレートな演奏がかえって新鮮さを感じさせる。
名演が多い「スターダスト」も。

COME RAIN OR COME SHINE
LOVE WALKED IN
IF COULD SEE ME NOW
LOVER
MY FUNNY VALENTINE
SONNY’S BUNNY
QUINCE
STARDUST

Sonny Stitt (as)
Quncy Jones (arr.)
Jimmy Nottingham(tp)
Ernie Royal (tp)
J.J.Johnson (tb)
Anthony Ortega (fl,as)
Seldon Powell (ts)
Cecil Payne (bs)
Hank Jones (p)
Freddie Green (g)
Oscar Petiford (b)
Jo Jones (ds)
September,30,1955

My Funny Valentine
Sonny’s Bunny
Quince
Stardust

Thad Jones,Joe Newman (tp) & Jimmy Cleveland (tb) replace Jimmy Nottingham ,Ernie Royal, J.J.Johnson
October ,17,1955
コメント
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