山形弦楽四重奏団 ブログ

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パーティーにて

2014-01-21 16:44:05 | 演奏活動
 山形Qの記念すべき「第50回定期」が終わり、完全燃焼した四人は抜け殻のようにリングサイドで目を閉じつぶやく。「燃え尽きたぜ」・・・

 ・・・ということはなく(当然か)、次回第51回定期に向けて、再び気力を蓄えているところです。そして、4月26日(土)の本番の日(予定)までは、私、中島がこのブログを担当いたします。


 さて、昨日は山形Qには久しぶりの「営業」。パーティーでのBGMのお仕事でした。

 「弦楽にクラリネットを入れて」という主催側からのリクエストにお応えして、山響の首席奏者の川上氏とともに、パーティー会場へ。

 とても偉い方が、すごく名誉ある賞を受賞したとかで(事情がよくわかっていません)、たいへん豪勢で大規模なパーティーでした。


 前半はいきなり、モーツァルトのクラリネット五重奏より第2・3楽章。すでに「デキあがっている」空気の中では、よく音が通るクラリネットが役に立ちます。喧噪の中でも、クラリネットにまとまることで、しっとりとした音楽が流れます。

 後半は四重奏でパーティーナンバーを。お互いの音が聴きづらいので、細かいことは言いっこなし。わりきって楽しみました。


 長引く不況のせいか、こういうパーティーでの生演奏BGMのお仕事はずいぶん減りました。我々としては、静かな環境できちんとした演奏会を聴いていただくほうが、もちろん意欲をかきたてられますが、「生演奏をBGMに」という精神的なゆとりは、世の中にあり続けてほしいと思うのです。「どうせあんまり聴いてないんだからCDで十分でしょ」となったら、寂しすぎます。どうせ食べられないんだから、活けてある花もいらないし、食器も紙皿でいいとなったら、きっとその国は滅びます。

 生演奏をBGMに使うパーティーで記念される受賞者は、きっと相当に素晴らしい人に違いない・・・私はそう思います。


 「音楽で華やかさを添える者」としての晴れがましさを楽しんだひとときでした。

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