山形弦楽四重奏団 ブログ

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山形Q練習48-vol.7(中島記)

2013-06-10 08:21:11 | 練習日誌
 4楽章形式の曲は基本的に、

作曲者が気合い入りすぎて難解な第1楽章
ゆっくりだるい割に音程がそろいにくい第2楽章
リズムがやっかいで合わせづらい第3楽章
早くて細かくて指がもつれそうになりながらもここまできたら勢いで行くしかない第4楽章

・・・と、弾く側から悪く言うとすると、こんな感じで成り立っています。逆に言えば、これをお客さんに感じさせてはいけないわけです。


 ということで、今回は、ハイドンとメンデルスゾーンの「第4楽章」を中心に。テンポを落として十分に聞き合いながら、ハーモニーの運びを確認していきます。

 何度もやって少しずつ「絡んできた」ところで、テンポを上げて自由にしていきます。


 とにかく繰り返して弾くわけですが、これはやはり「良い曲」でないと、退屈な作業です。「次はもう少し運んでみようか」「今度はここでもっと歌ってみるか」などの、意欲が生まれないと、本当にただ繰り返すだけになって次第に音楽が死んでゆくことにもなるからです。

 そういう意味では、特にメンデルスゾーンは素晴らしい。ドラマティックでありながら、飽きがこないんです。名曲ですね。


 さてその後は、メンデルスゾーンの他の楽章をざっと。この曲はメンデルスゾーンが20歳の時の作品です。しかしどの楽章も本当に完成度が高い曲です。品があってしかも瑞々しい。豊かなエネルギーを持ちながら、それが抑制されているところが好きです。さらに言うなら・・・いや、要するにとにかく「良い曲」なんです。

 せっかくの名曲ですから、完全に「手の内」に入っている状態で演奏したいところです。さらに練習を重ねることにいたしましょう。

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