串カツ子の旅日記

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旧開智学校

2011年02月11日 | 旅-関東・中部

松本城から歩いて10分ほど、旧開智学校を見に行きました。

明治9年に建てられ、昭和38年までの90年間使われていた小学校で
国の重要文化財に指定されている。

う~ん、両サイドがきれてしまいました。

 

 

当時の建築費は約1万1千円。

その7割が松本町民の寄付によるという。

階段のふみ面、磨り減ったのかと思っていたが、削ってあるみたい。

2階にある講堂。

講堂といえば体育館を連想してしまう都会の団塊世代。

ここで行なわれた入学式や卒業式・・・。
卒業生には想い出いっぱいだろう。

 

床には竹で編んだ敷物が敷かれている。

校旗が飾られ、窓の上にはステンドガラス。

回りに彫刻が施されたシャンデリア。

 シャンデリア回りの彫刻は、原田蒼渓という作家のもの。

原田蒼渓の彫刻は扉にも。

桟唐戸(さんからど)という扉が、館内に8面ある。 

はじめ、漆喰かな・・・?と、思ったが木彫りだった。

波形と飛龍の彫り物が対面にある桟唐戸。

こちらの扉には絵が描かれている。

こういう環境では情操教育が自然とできたかもしれない。

















 踊場に不思議な扉がある。

扉を開けても向こうには何もない。

新築当初はこの扉の向こうに教室棟へと廊下が続いていたらしい。

 現在の開智小学校の背後に、旧開智学校が見える。

今の校舎もなかなか立派だ。

明治に建てられた古い学校をいくつか見ている。

登米の現在は教育資料館・松崎の岩科学校・吹屋小学校・・・。

いずれも教育に賭ける大人の熱意が感じられるような施設だと思う。

教育は、明治政府の富国強兵策の一環だったのだろうか?
江戸時代、まともに教育を受けられなかった人々の渇望だったのか?

それにひきかえ、1クラス50人。
それが15クラスぐらいあった私の中学校。
柱も壁も階段もコンクリート。

それでも結構楽しかった。
出来る事ならあの頃に戻りたい。
そして、開智学校のような美しい自然環境と施設の中で学びたい。


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