2015.11 岐阜の神明温泉湯元すぎ嶋へ2度目の宿泊。
例年、宿の回りの紅葉は、例年11月第一週過ぎが見頃になると大女将から聞いていた。
それには少し早いが、今年はどこも1週間程早く色づいているので、丁度良かったかもしれない。
左のモミジは、まるで血染めのモミジのよう。
屋敷門を入り、玄関までのアプローチ。
アチコチに吊るされた干し柿、猿が失敬するらしい。
チェックイン時、この煙の臭いが館内に充満していたが、嫌な臭いではない。
右手の階段を上がると2階の客室。
風呂や食事処に近い1階にも何部屋かあるが、リーズナブルな囲炉裏無しの部屋は2階に2部屋あるのみ。
部屋は前回と同じ部屋。
手前に囲炉裏無しの部屋が一部屋あり、今回はその部屋に泊まりたくて、予約時「椿以外の部屋で・・・。」と、希望を書いておいた。
しかし、椿だった。
手前の部屋は少し大きいようなので、2人ならこちらしか仕方ないのだろう・・・と、諦めたが、隣の部屋にチェックインした客は赤ちゃん連れの夫婦だった。
宿への希望なんて読んでくれてないのだろうか?
部屋へ通された時点で失望し、この失望感はその後も続いた。
前回と同じように、貸切風呂の明神山は夕方の時間帯はすでに予約が入っていた。
そして、これ又前回と同じように、早朝の食事前に入る。
ほんのり硫黄が香る良い湯だ。
香りは、内湯よりもこの露天風呂の方がよく感じる。
内湯に何度入っただろうか?
そして、もっぱらこの小さい源泉槽に浸かっていた。
小さい浴槽は35度ほどの源泉掛け流し。
じっと浸かっていると、目で確認出来ないが細かい泡が付いているのだろう。
手でなでると、泡付特有のぬるぬる感があり、泡が湯面に浮く。
大きい浴槽は加温浴槽で、この2つを交互に入るという贅沢な温泉。
しかし、他の客は、温泉といえば温かいものだと思っているのか、このぬるい源泉浴槽に入る人はほとんどいなかった。
源泉の交互入浴が最高だと思うのだが・・・。
貸切露天へ行く途中に、源泉露天風呂付き、蔵を改造したメゾネットタイプの部屋が2室ある。
貸切露天に入った後、敷地内を散策。
さかなのさと すぎしま
7:00過ぎ、釣り人が訪れていた。
美しい山里だと思う。
春は桜(4/10~4/20頃が見頃)、夏は紫陽花、秋は紅葉、雪に包まれる頃も美しいだろう。
食事場所は6人程が座れる広い囲炉裏端。
もちろん個室だが、隣の声はよく聞こえる。
そして隣は6人はいただろうか、うるさい!
夫婦で静かに味わいたいのに、どうしてこんな食事場所をあてがったんだろう?
部屋の件といい、不信感がむくむくと・・・。
料理も前回よりは質が落ちているように感じた。
左手前の小鉢は、岩魚のうるか。
松茸の土瓶蒸し、鮎の塩焼き。
刺身はちょっと変わっていた。
手前の大きな身は、岩魚の湯引き。
さぞかし大きな岩魚だろう。
赤い身は、マスのタタキ、それに刺身こんにゃく、汲み上げ湯葉。
これは別に注文した岩魚の唐揚げ。
昼食休憩の食事コースには、この岩魚の唐揚げが入っているのに、宿泊の夕食では定番じゃない。
これ、揚げ物の定番にして欲しい。
おいしく頂いたが、松本市近郊山形村の唐沢蕎麦集落水舎で食べたニジマスの唐揚げには及ばない。
前回、要らないなぁ・・・と、思った豚の角煮は出てこず、お汁の中にたっぷりの豚肉が入り、おいしいお汁だった。
朝食も同じ場所で。
食後のコーヒーはない。
朝食後部屋に戻ると、布団は片づけられていた。
1度目が良かったので、もう一度・・・。
2度目も良かった~と、思う宿は、私にとっては本物。
3度目はないかな。