日本秘湯を守る会のお宿でもある山田旅館。
国道148号線から県道114号線へ入り、20分ほど道なりに走って山田旅館に到着。
建物の写真はよく見ていたのでさほど驚きはしないが、江戸期、大正、平成にそれぞれ建てられた宿の全体像はかなり広くてこれに驚いた。
泊まった部屋は玄関の真上、バルコニーが見える所にある。
玄関を入ると見事に咲いたランがお出迎え。
フロントの横の部屋はロビー。
ロビーの内部。
江戸期に建てられた3階建て本館の2階で、部屋にはコタツ(好きじゃない)が置かれていた。
8畳間だったと思う。
テレビは14インチだろうか?映りも悪く、見れるチャンネルはBS、ケーブルテレビで9チャンネル程。
浴衣はクリーニング屋仕上げではなく、宿で洗濯されているものだった。
浴用タオルはあるがバスタオルは用意されていない。
テッシュペーパーもない。
バスタオル、テッシュペーパーは車に積んでいるのを持って来た。
あれもない、これも・・・と、戸惑ったが、一番困ったのは歩く度にギシギシと床が鳴る事だった。
階下は吹き抜けのせいでいっそう響くようで、そろっと歩かなければいけなかった。
部屋に鍵はかからない。
部屋の前の廊下からは大正期に建てられた新館が見える。
もちろん部屋にトイレはない。
冷蔵庫も電気ポットもないが、翌朝、ポットは熱い湯に交換されていた。
この朝の湯の交換をしてくれる宿は案外少ない。
姫鏡台の下に金庫。
部屋は施錠できないので、貴重品は金庫へ入れる。
私たちの部屋の奥に3~4部屋あった。
廊下をはじめ階段もピカピカに磨きこまれていた。
部屋の近くにある共同のトイレにはウォシュレットもあり、広くてきれい。
そして、トイレの奥には自炊客用の台所があり、喫煙所(館内全面禁煙)の貼紙がある所には洗濯・乾燥機が1機。
奥にある冷蔵庫を使わせていただいた。
山田旅館の看板の下に元湯の浴室があり、階段の上り下りはあるが部屋からは近い。
立派な蔵が建っている。
山田旅館には、私たちが泊まった江戸期建築の本館をはじめ全部で6棟は登録有形文化財に指定されているが、この蔵も登録有形文化財。
梁や扉の上部にはコテ絵が見られる。
凄い看板がかかっている。
明治の頃、ドイツで開催された温泉博覧会に日本を代表する4大温泉の一つとして出泉されたらしい。
看板の下は元湯の浴室。
蔵の横に湧き水があり、この先のビジホ宿泊での飲料水用に水を汲んだ。
翌朝、路線バスがやってきた。
一度、雪の多い時に泊まろうと電話したが、冬タイヤだけでは上がれない、四駆でないと無理と言われた。
このスノージェットの他にも無理だろうなぁ・・・と、思われる箇所が2箇所ほどあった。