ぶらり東京~23区巡り~

東京23区をぶらりと歩いた記録です。
が他にもいろいろ出歩いてますけど

迷物建築の解体

2007年03月24日 | 台東区
世の中「始まり」があれば「終わり」があるのは宿命でして
建築物なんかは寿命前でも様々な要因で解体に至るケースがあります。

まだ現役で十分活躍できそうな建物がまた一つ消えようとしています。
しかもそれはデザインが奇抜すぎるホテルで一度見たら忘れられないと思われます。

そのホテルの名は「ソフィテル東京」
既に営業は終了していて、解体工事に着手しています。

写真を見るとかなり変てこなデザインって事は分かるかと思います。
ブロックのレゴを組み立てたかのようにも見えます。
“樹”をイメージして建てたそうだ


迷物建築

竣工は1994年6月
まだ13年しか経過していないんですね

設計者は菊竹清訓氏
黒川紀章らとともに建築と都市の新陳代謝を図ろうとするメタボリズムを提唱した人物として知られています。
黒川作品に「中銀カプセルタワービル」がありますが
ソフィテル東京とコンセプトはどこかしら似ている気がします。
凸凹ビルの続報


真横から見ると細い建物だったんですね
1フロアに数室(きっと4程度)しか配置していないように思えますね
(総客室数は71室)


斜め横から
この角度からが一番ブロック状に見えるでしょう
しつこいようですが奇妙なデザインです。
平坦な建物と比較してもこれだけ凹凸があったら建設も大変なんでしょうねー


完成当時は景観問題などなどで反対や批判があったそうです。
結果的には13年の時を隔てて反対者の念願は成就した事になります

客室からは景色は不忍池や上野公園の緑、浅草なんかがよーく見えそうですね
大都会のホテルとは一味違った下町一望が良さそうだ。


隣接するマンションは最近完成したもので30階以上もあります
ホテルの跡地にもマンションが建つそうです。地下上昇を反映して“オクション”になるのかな
都心では人口減は無縁でして続々とマンション建設が進んでいるようです。

最近の傾向として建物のデザインが画一的すぎるような気がします。
奇抜なデザインであれば反対運動が起こったりして住民との争いになったり下手したら裁判沙汰にもなり
今後はこのような建物が生まれにくい風潮はますます強くなりそうです。

外観だけ見ても解体するとは思えなくてもこのような表示を見ると現実を知らされます。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あー (ping)
2007-03-24 23:56:45
この建物、学校から見えて、結構おもしろがっていたのですが、
なくなってしまうとは残念です。

まぁ、収容効率は悪そうですし、
周りの建物に較べて突出して高いという景観的問題もありますが、
個性的な図形が視界から消えてしまうのは、何となく寂しい気もします。
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個性埋没 (東京人)
2007-03-25 20:48:09
pingさん、こんばんは

ソフィテルに限らず個性的な建物が次々に消えてしまうは寂しいですね東京駅周辺は好きですが同じようなビルばかりで殺風景でもあります。
解体されたら学校から見える世界にも微妙に変化しそうですね
返信する
Unknown (京都ふらり)
2007-03-26 20:50:56
こりゃーすごいビルですね。ホテルにお客が来なかったんですか?それとも反対運動で?オーストラリア・メルボルンのソフィテルに泊まったことありますが、中はすごくよかったですよ。ポチ!
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Unknown (東京人)
2007-03-28 21:01:42
京都ふらりさん、こんばんは

ホテル自体は別な所に移転するそうです
マンションにした方が利回りがいいんでしょうかね
へぇーオーストラリアにもソフィテルがあるんですか!
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