このところ晴れの日が続いている。秋もだんだん深まっていく、そんななか玉ねぎの定植を。遼雲とともに約800本ほど植えただろうか。玉ねぎやジャガイモなどは年間通して食べるものですものね。また自前で作った玉ねぎの美味しいこと。
昨晩は古文の会でした。昨日で竹取物語が終わって伊勢物語に入りました。竹取物語の最後の方、みなさんも良くご存知のところ、かぐや姫、帝からの警護の兵士が沢山くるものの、月からの天人たちには一切刃向かうことなどできない。固く閉ざしていた塗り籠めの納戸などもするすると開いてしまう。天人がかぐや姫に向かって言う。この穢きところから早く出ましょうと、天の羽衣を着せようとするその時かぐや姫は、しばし待てと帝に文を書きます。天の羽衣を着てしまうと、いとほし、かなしと言う思いも消えてしまう。と言うくだり、ここのところ何かいろんな思いが馳せました。人の世を穢きところと言われるのはまことにその通り、で、天の羽衣を着れば人の思いがすべてなくなって不老不死になるイメージなのですが、穢きところだからダメで、愁いやいとほし、かなしの感情も消えると言うそこが浅いというか、つまらないよなぁそれじゃと思うよ。ほんとこの人の世はなんとも馬鹿げているほどにどうしょうもない。このまま行けば自滅の道しかありえぬが、そのどうしょうもなさは私自身のどうしょうもなさと相まって、この汚れどうしょうもなさがある意味人生というものを作っているように思うんだよな。
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