毎年この時期しかも年に一度だけ逢瀬をする人がいる。逢瀬とはなみなみならぬ言い方ではあるが、我が輩にとってはそんなかんじなのである。修行時代の大事な法友が6年前に、唐突にあちらに一足逝ったのだ。
それから奥さんのM子さんと電話で近況をお喋りしているのだ。彼女たちが新婚旅行にわざわざここにきたということもあり、M子さんとも長い付き合いである。お二人とも生粋の山形人で、特にM子さんは一度も山形を離れたことがない。
それゆえ、きれいな山形弁でこちらにも喋ってくれる。彼女の訛りの声を聞いているだけで、彼のことを想いだすだけではなく、もうなにやらすっかりぼくがその声に癒されて心底ほっとしているのだ。そういえば、彼と喋っている時もそうだったはずで、もちろん彼らの人柄ではある。
人柄ではあるけんど、こんな時にあーやっぱし方言っていいなぁってつくづく思うもの。
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