
11月 霜月である。我が郷は温暖化でもあるまいが、10月には目立った降霜は無かった。この月になって初めて本格的な霜が降りた。子猫が二匹、用水路で遊んでいた。日の高いころは暖かい。しかし夜は冷える。見た目はとても綺麗なので、家猫なのだろうが、ふたつ同じのが居る処を見れば、捨てられたばかりかも知れぬ。
動物は全裸ではない。が、毛布を着ている様なもの。女子高校生当時、うから(親族)が真っ黒な捨て猫を拾ってきた。二三日して、それまでいた三毛猫が家に帰らなくなった。小さい方ばかりかまったのできげんを損ねたのか。二匹目の可愛い猫を無料で、タダで誂えたわけだが、長年可愛がった三毛を失った。
学校教育の現場では、水着をきて風呂に入ることもあるという。テレビ等では男までタオルを巻いて湯船に浸かっている。つまらぬ手抜きで本来ならば全部脱いではいるのが作法。余計な映像は後で編集・カットすれば良い。
紅葉を観に家人と出かけるのがこの時季の恒例。高所では最早(もはや)冬枯れであったが、高度を下げるにつれまだ葉を付けた木々が見えだし、目的の温泉宿に着いたころには、紅く盛んにもえる紅葉のさかりで、「場所決め奉行」としては面目をほどこした。
『本来の機能からいえば、中央銀行の関心は、経済の支配である。』
白濁した硫黄の香の強い湯に浸かりながら、頭には「経済の鉢巻き」だが是も性分ゆえ仕方がない。
処(ところ)が日本銀行の関心は何処にあるのか解らない。他の政府・官庁の高級役人と同じように、戦後日本の高級官僚はアメリカの影響力の下にあった。それが昨年の「百年に一度」の経済危機を合衆国が演出したために、彼等は行動指針を失ってしまった。特に金融においては著しいのではなかろうか。
アメリカを眺めてみれば今までとかわらず支配力維持に躍起のように見える。
体裁良く言えば、自国通貨の信用保全。一番の眼目は、インフレの抑止。つまり実体経済と一般消費への、通貨流入量の調整が責務である。それと最近は官僚・政治機構が、肥大化したため是への資金の手当て、つまり、国債の管理業務が重要である。特にアメリカでは企業の資金調達手段が株式に偏っているために、株価の維持が最重要課題なのか。
日本産業の設備投資を許せば、日米間経済格差が広がる。労働者は賃金が少なければ生活維持のために働かねばならぬ。アホウな三流経営者の頭を、地球規模の大競争社会ではムダを省いた経営で企業独自の資金フロー量を増大させ、有利子負債はリストラすべし、無駄な人件費もカットすべしと洗脳した。
谷垣氏の言説<自民・谷垣総裁が地方行脚 党再生のヒントはどこかにある?>のとおり『無駄な内部脂肪は』アメリカ金融様に『美味しい脂身』として捧げ続けた。そのおこぼれに与った自民や、サクラパチンコ台のトヨタとキャノン。
資本主義社会では工場や鉱山あるいは、ショッピングモールなどの「生産手段」は、オーナー経営者のものと思われがちであるが、実は銀行などが、間接的に支配している場合が多い。『間接だから、まあ好いか』。では良くない。間接だからこそ支配のシステムが、普遍的になる。細かしい現場の支持はオーナー経営者に任せて金融は利息のみ集めればよいので多くの事業を管理できるのである。経営者は、業者間競争に勝ち抜くために、設備や人員の充実をはかる必要がある。そこで、銀行などから融資を受ける。是がアメリカ式になると事業主は、株式市場から資金調達となる。なんのことはない、自社株の市場公開はホントは企業の自殺である。蛸の足喰いは緩慢な死の悪弊となる。FRB傘下の金融から観れば、緩やかに信用注入で株価を上げてゆけば、株式公開企業は自分の美味しい足を食べて自己満足だがすぐには死なない。
米国は自動車鋼板などの良質な鉄製品や、プラント技術(金型や工作機械)そして、謙価な軽雑貨を、造ることは出来なくなってしまった。雑貨は、自国生産も可能だろうが支那産のモノは覿面に安い。『インテル入ってる。』であめ玉嘗めてご満悦のアメリカ情報産業はいつの間にか、電子基板の部品で取り返しのつかない失敗をした。高い技術レベルの機械などには、日本製の電子制御部品が不可欠で、これは、組み入れないことには、市場性のある産品には成らない。いつの間にかこうなってしまっていた。
マスコミは安保ンタンだからアメリカ、アメリカとしか啼けないが、本当は別の真実がある。日本は、アメリカがダメになれば、他を探せばよいだけのこと。ロシアも、インドも立派な候補である。経済倫理はロシアは嘗ては、ダメだった。プーチンは、一寸は信頼しても良いのでは。インドは、嘗ての支那のように、日本の下請けとして、活用すれば良い。
米国の軍事力が脅威とは一般市民のレベルではまだそのような認識だが、実際は驚天動地の結末にすでになっている。アポロの月着陸の見果てぬ夢から覚めやらぬ雨は病んでいる。月の辺りから眺めれば、地球の表面を這いずり回っているだけのスペースシャトルのメンテもまともに出来ずに何人殺したのか数えるのに骨が折れる。後継機も作れない。次作はベーゴマのお化けに先祖返り。
>金融業は地味で儲からない仕事なのであり、昔から卑しい仕事と見られてきた。
是に、手を出さざるを得なかった米穀は、国益を考える倫理観が欠落しており、自国の土台の実体経済を食い潰した。遂には、その頼みの綱の金融システムの欠陥・欺瞞を世界20ヶ国に明々白々に宣言されるまで、荒廃が進んだわけである。これは、犬HKをはじめとして、アメリカ様の飼い犬、ポチ・マスゴミは、報道を避けているが、この事は何度言っても言い足りないほど重要。
アメリカには日本の時よりももっと過酷な<失われた20年>がやってくる。
日本では物作りの結果の利益を、アメリカに騙し取られていたから不況になった。これが日本の購買力の低下の原因であり、今後はアメによる金融策取が極端に減るので、日本の消費は豊になってゆく。トヨタ等の新型ハイブリッド車の値下げを見れば、これは生産設備と人員や技術があるから出来ることである。
米国の場合は一般国民が満足するような、産品は自国では作れない。ビッグスリーの作る、馬鹿でかくて燃費の悪い、やたら故障する(小生もアメ車乗ってたから、実感してる。)車は、中間層上位以上のゼニをやたら持ってる、詐欺師の手下の輩が買っていたのだろう。それが、今回の危機でコケた。満足な産品が作れないアメリカ経済は、立ち直るのに日本とは条件が違う。アメリカの社会は、清朝末期のようになってゆくので、日本のような恢復はない。帝国の崩壊とはそうしたもの。それでも自動車が壊れれば、買い換え必要なので、日本車やその中古車が次第に市場を席巻してゆくだろう。オバマのアメリカ政府は一応愛国的なのだろうから、保護もあるだろう。決定的な経済困窮の契機は、国民にはゼニを回せない処にある。何故なら是をすればドル下落になり、支配層の蓄財資産が減価する。彼等はアメリカ一般国民のことより、何よりも溜め込んだゼニが心配である。金融市場には信用(貨幣)を垂れ流す。これが実物経済の規模の数倍の金融貨幣が市場に渦巻いている所以。

ヘリコプター空母ではあるが、全長248メートルは、仏原子力空母「シャルル・ド・ゴール 」 の261㍍に迫る長さ。

原子力空母
シャルル・ドゴール
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かつての自民党政治は「戦後レジーム=アメリカの新植民地政策」のガス抜き装置であった。
実際の日本国の管理は官僚機構により行われていた。衆院選以前の民主党は政権担当能力が未知数で、ネット上では「支那の傀儡」とか「朝鮮サヨクの寄合所帯」とか揶揄されていた。所がいざ始動してみればかなり手堅い働きぶりである。反日マスコミもその支持率を大幅に弄くるのは出来ないでいる。千葉法相の夫婦別姓法案提出問題は、亀井郵政金融相の反対との発言もあり、鳩山総理の対応も前向きでは無いようだ。民主党の党章を「日の丸を切り裂いた」と難癖付けたのと同様の、単なる言いがかりに終わればよいが。米軍基地などの対応を観れば、従米自民党より遥かに右寄りである。
ダム建設中止に観られるような政策は、無駄な支出を抑えるのと裏腹に、自民党の選挙基盤も確実に突き崩してゆく。
沖縄・普天間基地問題では真綿で首を絞めるように、米日軍事利権に死をもたらすのだろう。沖縄への米軍大量駐留は有事に備えてと説明されるが、本音は日本国民への武力による威圧。プレゼンスとは無骨な兵器群による恐怖感のプレゼント。この謂われのない日本国民への恫喝を払底すべく、鳩山政権は硬軟取り混ぜた引き延ばし戦術で、米穀の諦観を引き出そうとしている。既に自民が約した移設先の市では、大きな動揺が起きている。日米決戦は民主的に無血で米走狗自民の首を獲った。「無血の平成維新」と自画自賛の絵が完成したとするのにはまだ早い。アメリカ軍を一兵残らず叩き出した後に言えること。それと為替の操作を止めさせることである。一番簡単なことはアメリカとの貿易の統制。アメリカで作ることが出来ない高級マテリアルやマザーマシンが輸入制限されれば、アメリカの実体経済は更に底に向かって沈むしかない。軍事関連技術・産品の輸出禁止がキーワード。是ならばアメリカのミサイルは日本の其れの30分の1の速度でよれよれと飛ぶしかできなくなる。ならば日本の最新式MDシステムで撃墜可能となる。
これに対して、アメリカでは、庶民を満足させる産品を低コストでは作れない。
ならば、外国の、安くて、品質の良いものに、人々は群がる。ビックスリーが立ち直るには、途方もない、財政支援と、技術革新の苦しい年月が必要。その間に、車が壊れれば、しゃあない、日本車の中古で間に合わせ、となる。アメリカの経済は、日本やドイツそして、軽雑貨などは、支那製と蚕食が一層進むだろう。それでも、米支配層には、ドルの輪転機があるから、彼等は、真券の偽札を作り続ける。このいびつな、米国社会構造を解明する少数派はいるだろうが、殆どがユダヤのマスコミ主導になっているので、アメリカナンバーワンの幻想は、絶えず振りまかれる。アメリカはここへ来て軍用機やロケットと言った最先端技術まで壊れてしまった。次期哨戒機は完成しない。スペースシャトルの後継機は半世紀前のベーゴマ型に先祖返り。安いモノは農産物と、これからは人件費になる。
アメリカが、アデン湾の安全を確保出来ずに、世界各国の海軍の跳梁を許したように、此の流れは世界中に広がってゆく。
支那の狂惨頭(共産党)がいい気になって出来たのがチャイナフリーの風潮。南シナ海各地で、軍事的軋轢を生じさせれば、日本国の防衛も、当然充実させることとなる。ひゅうが型護衛艦の次は19500トン型護衛艦である。既に、宇宙情報管理技術は最先端のものが、技術としては、できあがっている。北朝鮮や支那等か、挑発を繰り返せば、日本は、重い腰を上げ、結果として、敵地攻撃の手段を、公に持つこととなる。戦前は、それには、国内総生産の、半分もの財政負担であった。しかるに、近年の日本国の技術と経済力をもってすれば、国内総生産の、2~3%で、お釣りが来る。つまり、アメリカはそれだけ、不経済で、高額な、ガラクタで、国費を浪費し、産業基盤まで、食い潰してしまったと言うことである。
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アクセスの記録 2009.11.04(水) 828 PV 388 IP 1807位 / 1319482ブログ