そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

子規の一句と時候(2017/04/30)

2017年04月30日 | 日めくり帖

2017/04/30

「夏近き俳句の会や夏の題(M32)」
「こんな句はとられたるのか句会にて試してみたい投句をしては
 (この前の兼題が『夏近し』だった)」

「あれれれっ『夏は近い』は春の題どんな意図あり子規は歌うか
 (いまは当たり前の少し先の季題を扱う。子規の時もそうだったということらしい。)」

「百花の王牡丹は古代中国で愛でられ奈良に日本に来たる(『牡丹華さく』)」
「色々に改良されて江戸時代百六十種にも及びしという()」
「白牡丹といふといへども紅ほの(虚子)」
「牡丹萼ガクをあらはにくづれけり(蛇笏)」
「ぼうたんのいのちのきはとみゆるなり(草城)」
「あるなしの風にゆれつつ白牡丹神々しくて(鳥海明子)」
「花の歌七十二候の言葉とが一致をしたり珍しきこと(花言葉:風格)」


 

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子規の一句と時候(2017/04/29)

2017年04月29日 | 日めくり帖

2017/04/29

「朧夜の銭湯匂ふ小村哉(M27)」「内風呂のない時代ゆえ小さき町銭湯ありて朧に匂う()」
「舗装した道も少なく朧などよくいでしかなその当時には()」
「冬過ぎて旬も終わりて四月末河豚供養する南風ハエ泊にて(『河豚供養』)」
「壇之浦業者集いて放生会殺した河豚の供養をす(河豚供養:春165/河豚:冬97の季語)」
「沖かけて花曇せり河豚供養(水原秋桜子)」
「放生のふぐかつぎゆく船溜り(阿浪)」
「心身を労して生きて逝きにける母が好きだったコデマリの花(鳥海明子)」
「一枝にいくつもの花穂つけおりてプリッと白い花を咲かせり(花言葉:努力する)」

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子規の一句と時候(2017/04/28)

2017年04月28日 | 日めくり帖

2017/04/28

「紫の灯をともしけり春の宵(M28)」
「色々な色入れ替えて灯をつけて色合い測る春の宵かな()」
「紫は少し妖しき色合いもどっぷり浸る望みも潜む()」
「赤い灯も青い灯もあるネオン街紫なぜか艶かしきか()」
「フーチバー聞きなれぬけど沖縄のニシヨモギなる薬草なりし
 (『よもぎとフーチバー』)」

「よもぎとは親しみやすき薬草で体に効きし成分含む
 (繊維、クロロフィル、βカロチン等を含み、体内環境をよくし、コレステロール、がん予防に効く)」

「お灸する時に使える艾モグサには蓬も入り体に効きし()」
「裏門の寺に逢著す蓬かな(蕪村)」
「蓬萌ゆ憶良旅人に亦吾に(しづの女)」
「スイートピーの淡いピンクよ高齢のあなたの胸に抱かれながら(鳥海明子)」
「聖子ちゃん歌いし花の『スイトピー』あなたについて行きたいという
 (花言葉:わたしを覚えてください、喜び)」

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俳句の解釈 12

2017年04月27日 | 俳句

2017/04/27

120
「萍ウキクサのうごかぬ水の減りにけり
(千葉晧史
/萍ウキクサの浮いている場所気にはなる大きな瓶はたまた池か
&炎天で水の蒸発はげしいか水減るさまがわかると詠めり)」


121
「萍の裏はりつめし水一枚
(福永耕二
/水一枚この感覚がわからない紙一枚とすればわかるか
&この水も表面だけを取りあげて草の裏側隙なく満たす)」


122
「蛆虫のちむまちむまと急ぐかな
(松藤夏山
/蛆虫の動きを見ては感じたる急いでいると見る作者かな
&考えてみれば目的がありそうだがハテなんだろう)」


123
「うしろすがたのしぐれてゆくか
(種田山頭火
/自由律吾は好まぬもリズムよし淋しさがでて悲しさ増せる
&青い山吟いし句あり吾はすきリフレインにてあきらめが出て)」


124
「うしろより初雪降れり夜の町
(前田普羅
/初雪は容赦がなけれ後ろより吾追いたてる夜の町かな
&初雪を追いかけ歩く夜の町)」


125
「うすうすとしかもさだかに天の川
(清崎敏郎
/すっきりと見えぬものかな天の川星の点在それとわかるか
&こんな句は初めて見たが類句などありそうなるか調べてもみん)」


126
「うすめても花の匂の葛湯かな
(渡辺水巴/
葛湯とは花の匂いのするものか清き白して無臭でなきか
&香料をたせば匂いもするけれど入れるとしたら何の花の香)」


127
「羅ウスモノの羽ばたくごとく橋渡る
(徳永山冬子
/弁慶と牛若丸の舞のごとらりひらりと橋わたりたり
&ウスモノの季節に合わせ味読せよ橋を渡りて何をしにいく)」


128
「薄氷の吹かれて端の重なれる
(深見けん二
/こんな景あるやも知れず風強き夜に重なることもありしか
&波揺れて不調和起こせばありえるか池の端かな見てみたいもの)」


129
「うたたねの泪大事に茄子の花
(飯島晴子
/この作者難解らしい句の季語と目尻の泪と結び付かない
&ググっても腑には落ちない句であるがコジャレて詩心あるとおもえり)」


 

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子規の一句と時候(2017/04/27)

2017年04月27日 | 日めくり帖

2017/04/27

「舟と岸と話して居る日永哉(M29)」
「舟に人岸に人いてお互いに話し合えるや日永かな()」
「句の調子6・6・5と破調だが季語ののんびり会話にありし()」
「この春に生まれる子馬を春駒と満月の夜大潮ととも(『若駒と満月の夜』)」
「馬の子は十一ヶ月胎内で過ごせるという人より長い()」
「ディープの子今年いかほど生れくるやターフを駆ける天馬の子らが
 (ディープインパクトの血統はよく走る)」

「千年の藤の花房ながくして千年の音ひそめてゆらぐ(鳥海明子)」
「主なき家荒れるとも雑木とて枝に付けおる藤の花房(花言葉:恋に酔う、懐かしい思い出)」

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