2020/08/31
「人ひとり殺したきとき臨界に近き感情秋刀魚を焦がす
[田中槐/わがケース秋刀魚焦がさず地団駄でわが身自身を焦がしていたり][短歌]」
「フィクションも臨界に近いはさておいてわれにかえって秋刀魚が出たり[][短歌]」
「わが内のあなたは異物憎しみの針千本を飲みくだしたり
[田中槐/異物でも覚悟を決めて飲み下す針千本の痛みをもちて][短歌]」
「死に方のいくつか思ひいくつかを『これはないな』と削除してゐる
[田中槐/遊びにはなかなかおしゃれ『これはないな』と削除がいいな][短歌]」
「魔がさして開けてしまった小部屋には黄の色の花見事に撒かれ
[田中槐/わからずも魔がさすところおもしろい開かずの扉あるも不思議よ][短歌]」
「槐エンジュらし第三歌集まであって授業で短歌学びたるという
[批評家は歌集のたびに新しく起動しなおす学びがあると][短歌]」
「八月もとうとう終わり長月に早く涼しくなってほしけり[][日記]」
「数独にちょっとはまってしまいたりアルゴリズムを入れ替えしたし
[][数独]」
「九月には学校始まり図書館も学生が減る学びに行かん[ペースをあげたい][日記]」
「古稀伝の執筆ペースあげねばと早く脱稿つぎの課題に
[省三日記、裏古稀伝、国語で百点、ペタンク五輪書、
結局わたしの人生は、学ぶこと、考えることetc.][人生]」
2020/08/30
「ひら仮名は凄まじきかなはははははははははははは母死んだ
[仙波龍英/ひら仮名は凄まじきかな母は死に笑うしかない はは はは ははは][短歌]」
「夕照はしづかに展くこの谷のPARCO三基を墓碑となすまで
[仙波龍英/夕焼けに渋谷が谷に変わりゆきパルコの看板墓碑のようだと][短歌]」
「われといふ時計は疾うに停止して『なぜにおまへは生きてゐるのだ?』
[仙波龍英/この歌人すでに絶望生きる意味なくして自分失っており][短歌]」
「数独のエクセルマクロ改善も行きつもどりつ地団駄踏めり[うまくいかない][ゲーム]」
「必読のベストセラーと評判の門田隆将疫病読まん
[『疫病2020』\1,600._][読書]」
2020/08/29
「心燃えたたする紅葉いま出でて戸隠山の鬼女にて候
[藤井常世/熱くなる立てる紅葉の燃え出でて戸隠山の吾は鬼女なり][]」
「いつか誰かをあやめざりしや手を洗ひ口を拭ひてゐる心地する
[藤井常世/ひょっとしてわれ人食らうかも知れず手洗い嗽してデジャブ][]」
「この人の歌の文法学ばんとしたが挫折で中断したり[][]」
「常世なる名は本名でビックリす釈超空が名付け親だと[][]」
「わが叔母も鬼の系譜に関心が山姥もまた人喰らう鬼[][]」
「土曜日の朝からニュース阿倍さんの辞任に続く後継選び
[中国、ロシア、北朝鮮等との国交、経済復興、憲法改正等多難][]」
「潰瘍性大腸炎はお気の毒食べたら便意しばらく続く
[気にしいのわれ精神的な下痢症で親しみおぼゆ安倍総理には][]」
2020/08/29
「毒舌の漫才師なり内海さん多臓器不全患いて逝く[享年97歳][挽歌]」
「ナイツでの塙が弟子で尊敬の言葉でいつも師匠を語る[][挽歌]」
「ユーチューブ昔コンビの舞台見ん桂子と好江よしえが見たい[][挽歌]」
「老いてなおテレビの露出あったのは気合いと知性の若かりしゆえ[][挽歌]」
2020/08/28
「元日に母が犯されたる証し義姉は十月十日の生れ
[浜田康敬/捻りあり十月十日産まれならみんな対象元日エッチ][短歌]」
「ここ数年家系に不幸なく過ぎて今年は誰か死ぬ予感せり
[浜田康敬/逆接の論理駆使した歌なりし死にそうな人大事にしてね][短歌]」
「次々と握手を交わす人群の中に死人のごとき手もある
[浜田康敬/どんな手か体温低く崩れ行く肉の塊もった感触][短歌]」
「練炭に七つの穴が開いている練炭心中で七人が死んだ
[浜田康敬/手まり歌きくようなりしひとつ目の穴に落ちては甲さん死んだ][短歌]」
「安倍さんが突如会見辞任するさて誰がなる次の首相に[][世相]」
「コロナではなくも阿倍さんストレスをためてやめるも記録更新[長期政権の][世相]」
「ジョイフルで半日過ごし一冊の骨ある本を読み上げました
[『万葉集の起源』遠藤耕太郎著][読書]」