そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

茂吉

2015年12月30日 | 日めくり帖

2016/01/02


「一とせの悲喜こもごもを過去として葡萄の酒を今こそは飲め(斎藤茂吉)」





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桃子曰く(3)

2015年12月30日 | 俳句

2015/12/30

「倒置して言いたいことを先に言え十七音はおろそかにすな
 (柚子風呂に流れのありて柚子流る→柚子流る流れのありて柚子湯かな)」

「一句にはポイント二つあるはダメ一句に絞りここぞと決めよ
 (夏の月苔に染まりし石畳→分かりにくい:夏の月苔びっしりと石畳)」

「蛇に足などないものに足生やすような発句はいかがなものか
 (虫けらや吾が生涯に悔いはなし→蝿打つや/蚊を叩き)」

「蛇足でもそれが出でたる瞬間を切りとり描くセンスがほしい
 (蝿打つや吾が生涯に悔いはなし)」

「説明も余計なものは省くべし十七音は無駄にはするな
 (床の間の擬宝珠ダンスの如く咲く
 /中八もよくない
→擬宝珠の花やダンスの如く咲く)」

「定型を目指していれぱこだわって字数おさえよ特に中七
 (涙もろく なりしを梅雨鳥の せいにする
→涙もろく なりしは梅雨の 鳥の せい)」

「俳句にも切り口を見て勝負するそんなゲームがあってもよけれ
 (喪のうちに雪の日晴れの日過ぎてゆき
→喪中のうちに雪の日晴れの日も過ぎぬ
 /雪の日も晴れの日また喪中のうちに)」

「柳生では茎の切り口見てとって道場破りやめた武士あり(宮本武蔵のこと)」
「景色だけ描いた俳句それだけの客観写生の表現もある
 (収穫の冬瓜で押へ新聞紙→とれたての冬瓜のせて新聞紙)」

「意味のない句こそ妙とは云うけれど組み合わせたるものの妙なり


 

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桃子曰く(2)

2015年12月30日 | 俳句

2015/12/30

「子や孫や飼猫・飼犬恋人の句に佳句なし主観が入る()」
「写生とは明るく澄みた目を持ちて客観的な観察をせよ(朝顔や窓から子供飛び出せり)」
「多捨ありて揚げ句の果てに佳句あり試行錯誤で写生しつくせ
 (水しぶき鼻で拭いて水あそび
→ドロだんごこねし子も来る水あそび
→水あそびバケツにうつる顔くずし
→水たまり群がり来る子蟻のごと
→挙げ句:いねむりをしつつもやめず水あそび
→添削:いねむりをしつつやめずよ水あそび)」


「物思いこころは言わず余韻出せモノをごろんと出して伝えよ
 (羅や熱き思いの透き通る→羅や胸の懐紙の透き通る
 /風鈴の身じろぎもせず妬心濃く→風鈴の身じろぎもせず入日濃く
 /山清水わが心中を貫けり→山清水わがはらわたを貫けり)」
「季語なるも古くさいものあるらしい『梅にウグイス』江戸の流行りと()」
「状況をはっきりさせる努力せよ曖昧排除・言い換えなどで
 (巣鴨より乗り来し姥とちちろ籠
→巣鴨より乗り来し婆のちちろ籠
 /巣鴨より乗り来し姥のちちろ籠)」


 

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桃子曰く(1)

2015年12月30日 | 俳句

2015/12/30

「『正直』は俳句の基本そのときの気持ち素直に表してみよ
 (おもしろうてやがて悲しき鵜舟かな)」

「一寸待て『ふと気付く』など俳句皆この発想が元なりき
 (音の無き星月夜なりふと気付く)」

「憑きすぎる暗をだめ押す表現は俳句に合わぬ反対を詠め
 (跛あしなえがなんとか歩く梅雨の入り→梅雨の明け)」

「ことさらに季語の説明してはダメ『秋』は淋しい故に季語(なんとなく淋しさただよう秋近し)」
「推敲は句意が出るまでやり尽くせしつこさ句作に必要と知れ()」
「『てにをはの』助詞は少なくすっきりと軽妙酒脱でれば成功(菊を食べ何やら清き息を吐く→菊食うて)」
「『玉子』だけ言っても季語にならないがその言い方の推敲をせよ
 (色とりどり秋の生みたてたまごかな
→生みたてのたまご秋色とりどりに
→とりどりの生みたてたまご文化の日)」



 

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柚子湯

2015年12月30日 | 俳句

2015/12/23

「湯のなかでまた集まりぬ柚子五個が()」

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