そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

俳句の解釈 12

2017年04月27日 | 俳句

2017/04/27

120
「萍ウキクサのうごかぬ水の減りにけり
(千葉晧史
/萍ウキクサの浮いている場所気にはなる大きな瓶はたまた池か
&炎天で水の蒸発はげしいか水減るさまがわかると詠めり)」


121
「萍の裏はりつめし水一枚
(福永耕二
/水一枚この感覚がわからない紙一枚とすればわかるか
&この水も表面だけを取りあげて草の裏側隙なく満たす)」


122
「蛆虫のちむまちむまと急ぐかな
(松藤夏山
/蛆虫の動きを見ては感じたる急いでいると見る作者かな
&考えてみれば目的がありそうだがハテなんだろう)」


123
「うしろすがたのしぐれてゆくか
(種田山頭火
/自由律吾は好まぬもリズムよし淋しさがでて悲しさ増せる
&青い山吟いし句あり吾はすきリフレインにてあきらめが出て)」


124
「うしろより初雪降れり夜の町
(前田普羅
/初雪は容赦がなけれ後ろより吾追いたてる夜の町かな
&初雪を追いかけ歩く夜の町)」


125
「うすうすとしかもさだかに天の川
(清崎敏郎
/すっきりと見えぬものかな天の川星の点在それとわかるか
&こんな句は初めて見たが類句などありそうなるか調べてもみん)」


126
「うすめても花の匂の葛湯かな
(渡辺水巴/
葛湯とは花の匂いのするものか清き白して無臭でなきか
&香料をたせば匂いもするけれど入れるとしたら何の花の香)」


127
「羅ウスモノの羽ばたくごとく橋渡る
(徳永山冬子
/弁慶と牛若丸の舞のごとらりひらりと橋わたりたり
&ウスモノの季節に合わせ味読せよ橋を渡りて何をしにいく)」


128
「薄氷の吹かれて端の重なれる
(深見けん二
/こんな景あるやも知れず風強き夜に重なることもありしか
&波揺れて不調和起こせばありえるか池の端かな見てみたいもの)」


129
「うたたねの泪大事に茄子の花
(飯島晴子
/この作者難解らしい句の季語と目尻の泪と結び付かない
&ググっても腑には落ちない句であるがコジャレて詩心あるとおもえり)」


 

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子規の一句と時候(2017/04/27)

2017年04月27日 | 日めくり帖

2017/04/27

「舟と岸と話して居る日永哉(M29)」
「舟に人岸に人いてお互いに話し合えるや日永かな()」
「句の調子6・6・5と破調だが季語ののんびり会話にありし()」
「この春に生まれる子馬を春駒と満月の夜大潮ととも(『若駒と満月の夜』)」
「馬の子は十一ヶ月胎内で過ごせるという人より長い()」
「ディープの子今年いかほど生れくるやターフを駆ける天馬の子らが
 (ディープインパクトの血統はよく走る)」

「千年の藤の花房ながくして千年の音ひそめてゆらぐ(鳥海明子)」
「主なき家荒れるとも雑木とて枝に付けおる藤の花房(花言葉:恋に酔う、懐かしい思い出)」

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