そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

万葉集#19.4262-19.4263

2013年09月30日 |  / 万葉集

9/30
「大伴家胡麿が唐に派遣されそのはなむけをしたときの歌(閏三月ノチノヤヨヒ、衛門督ユケヒノカミ大伴古慈悲コジヒの宿禰が家にて、入唐副使同じ胡麿の宿禰等を餞ウマノハナムケする歌二首)」

「唐国カラクニに行き足らはして還り来むますら健男タケヲに御酒ミキ奉る(#19.4262 右の一首は、多治比真人鷹主が、副使大伴胡麻呂の宿禰を寿コトホく。)」
「唐に行き役目を果たし還るだろう立派な男に酒を注ぎます()」

「櫛も見じ屋中ヤヌチも掃かじ草枕旅ゆく君を斎イハふと思モひて(#19.4263 作主未詳 右の件の二首歌伝へ誦めるは、大伴宿禰村上、同じ清繼等なり。)」
「髪とかず掃除もせずに草枕旅ゆく君に幸あれと思モひ()」

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

万葉集#19.4260-19.4261

2013年09月29日 |  / 万葉集

9/29
「これが世にいうところなる壬申の乱のことなり謎はあるのか(〔天平勝宝〕四年 壬申ミヅノエサルの年の乱ミダレ、平定タヒらぎし以後ノチの二首)」

「皇オホキミは神にしませば赤駒の腹這ふ田居を都と成しつ(#19.4260 右の一首は、大将軍オホキイキサノキミ贈 右大臣大伴の卿の作みたまふ。)」
「天皇は神であるから放牧馬すむ野原をば都にしたり()」

「大王は神にしませば水鳥の多集スダく水沼ミニマを都と成しつ(#19.4261 作者未詳 右の件の二首は、〔天平勝宝四年〕二月の二日に聞きて、茲ココに載アぐ。)」
「大王は神であるから水鳥が群れる水沼ミニマを都にしたり()」

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

万葉集#19.4257-19.4259

2013年09月27日 |  / 万葉集

9/27
「(十月の二十二日、左大弁紀飯麻呂キノイヒマロの朝臣が家にて宴する歌三首)」

「手束弓タツカユミ手に取り持ちて朝狩に君は立たしぬ棚倉の野に(#19.4257 右の一首は、治部卿船王の伝へ誦める、久邇クニの京都ミヤコの時の歌なり。作主ヨミヒトしらず。)」
「小型弓手に取り持ちて朝狩にあなたは行った棚倉の野に()」

「明日香川川門カハトを清み後れ居て恋ふれば都いや遠そきぬ(#19.4258 右の一首は、左中弁中臣朝臣清麻呂が伝へ誦める、古き京の時の歌なり。)」
「明日香川瀬が清らかで佇んで人々恋えば都そ遠き()」

「十月時雨の降れば我が背子が屋戸のもみち葉散りぬべく見ゆ(#19.4259 右の一首は、少納言大伴宿禰家持が、当時梨の黄葉モミチを矚ミて、此の歌を作めり。)」
「十月の時雨が降ればわが彼の庭のもみち葉散りよに見える()」

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

万葉集#19.4254-19.4256

2013年09月26日 |  / 万葉集

5/27
「京ミヤコへと往く路にて興コトに依ツけ準備のために作める歌なり(京ミヤコに向マイノボる路にて、興コトに依ツけ預め作める、宴に侍りて詔を応ウケタマはる歌一首、また、短歌)」

「磐船に乗って国見をされたあとここだと決めて天降りする(蜻蛉島アキヅシマ大和の国を天雲に磐船イハブネ浮べ艫トモに舳ヘに真櫂しじ貫ヌきい榜ぎつつ国見しせして天降アモりまし)」
「平定し幾代も重ね代々と神がかりして天下治める(掃ハラひ平らげ千代重ねいや嗣ぎ継ぎに領シらし来る天の日継と神ながら我が大皇の天の下治め賜へば)」
「完全に統治なされて瑞祥も聞こえ後の世に書き継ぎましょう(もののふの八十伴男を撫で賜ひ整へ賜ひ食ヲす国の四方ヨモの人をもあぶさはず恵み賜へば古よ無かりし瑞シルシ度まねく奏マヲし賜ひぬ手拱テウダきて事無き御代と天地日月と共に万代に記し継がむそ)」
「大王が秋の花愛で酒進む栄える今日は貴いことよ(やすみしし我が大皇秋の花しが色々に見メし賜ひ明らめ賜ひ酒漬サカミヅき栄ゆる今日の奇アヤに貴さ)」
「蜻蛉島アキヅシマ 大和の国を 天雲に 磐船イハブネ浮べ 艫トモに舳ヘに 真櫂しじ貫ヌき い榜ぎつつ 国見しせして 天降アモりまし 掃ハラひ平らげ 千代重ね いや嗣ぎ継ぎに 領シらし来る 天の日継と 神ながら 我が大皇の 天の下 治め賜へば もののふの 八十伴男を 撫で賜ひ 整へ賜ひ 食ヲす国の 四方ヨモの人をも あぶさはず 恵み賜へば 古よ 無かりし瑞シルシ 度まねく 奏マヲし賜ひぬ 手拱テウダきて 事無き御代と 天地 日月と共に 万代に 記し継がむそ やすみしし 我が大皇 秋の花 しが色々に 見メし賜ひ 明らめ賜ひ 酒漬サカミヅき 栄ゆる今日の 奇アヤに貴さ(#19.4254)」

「秋の花種々クサグサなれど色ことに見メし明らむる今日の貴さ(反し歌一首 #19.4255)」
「秋の花は様々あって特に色見て気を晴らす今日の貴さ()」

「古イニシエに君が三代経て仕へけり我が王は七代奏マヲさね(左大臣橘の卿を寿コトホかむと、預めよめる歌一首 4256)」
「古くからあなたに三代仕へけり七代までもお仕えします()」
「()」

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大阿闍利・酒井さん逝く

2013年09月26日 | 挽歌もどき

9/26
「大阿闍利・酒井雄哉師亡くなれる歯肉癌とは珍しきかな(享年87歳)」
「千日の回峰二回も達成し人間臭のとれた風貌(晩年は)」
「晩年ば真綿のような空気感醸していたりさすが阿闍利か()」
「叡山の夜の小道を三年も一心不乱に歩くは難し()」
「大阿闍利説けるは無理せず頑張らずその日ひたすら生きよといえる()」

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする