重信房子

7/31
「あの頃の時代の狂気引きずりて今も生きおる重信房子は
（東京拘置所にいるらしい）」
「草原に身をひるがえし蝶を追う決死の闘いひかえし君は（重信房子）」
「北斗星まっすぐに指して語りたる君の視線はランボーになりぬ（同）」

折口信夫

7/31
「紀伊の国の関を越え来てあはれなり思ふことみな君にかかはる（折口信夫）」
「上の句をちょっとひねりて下付けりゃ口説き文句に使えるといふ
（弟子の池田弥三郎の意見）」
「紀伊の人男であればいかがなる人であるらむ興味津々」

Ｆ氏を悼む

7/30
「同期にて同じ仕事を始めたる友突然に逝ってしまいき」
「能登川に家を建てるという夢を果たせし友はその地で逝かむ」
「仲間等の消息集めり五月には扇子の要われら失う」

陵墓

7/29
「天皇の陵墓の所有は皇室で世界遺産に申請できず
（国が管理する文化遺産でないとダメらしい）」
「難癖をつけて陵墓の調査など許すことなき宮内庁かな」
「エジプトのピラミッドには及ばずも工夫をすれば金とれるかも
（中百舌鳥古墳群を世界遺産に！）」

蝉

7/29
「白壁に蝉がとまりて静かなり歌いおわりた気配はあらず」
「腹みせて羽ばたつかせ驚かす蝉が落ちたる街路樹の陰」