2018/03/30
「180.押し寄せて来ておそろしき流し雛
(乱草慶子
/流し雛押し寄せてくりゃ不気味にて怨み感じて恐ろしきか
/流したる雛が逆流押し寄せる風でも吹くか流れを変えて)」
「181.白粉花過去に妻の日ありしかな
(きくちつねこ
/嫁として白粉花の思い出がいまは離婚をしているのかな)」
「182.おそるべき君等の乳房夏来る
(西東三鬼
/繊細な中年男に誇らしげ傍若無人の女子高生ら)」
「183.落ち合うて川の名かはる紅葉かな
(大谷句仏
/紅葉川、竜田川かなその川はいずれにしても紅葉の名所)」
「184.をちこちの水集ひ合ふ春野かな
(黛執
/湿原に雪解け水の集い合い春野はしっとり風情のありし)」
「185.落椿われならば急流へ落つ
(鷹羽狩行
/落ちる時色々ありし椿だが作者は望む急流下り)」
「186.男手のなくて釘打つ霜柱
(澁谷道
/釘を打つ目的言わずもなんとなくわかるがうちの母は強けり)」
「187.音絶えしこの音が雪降る音か
(有働亨
/言うことはわかるしこれは言うならば黙モダなる音のことを歌うか)」
「188.をとゝひのへちまの水も取らざりき
(正岡子規
/死ぬ前の絶唱なりし採取する必要性がなくなるという)」
「189.踊下駄踊りはじめの緒がきつし
(佐野美智
/踊りにとまっさらの下駄下ろしたりそのわくわく感が現れし句よ)」
2018/03/29
「吉高屋の庭に枝垂れる桜花有馬川へと伸びて華やか(太閤橋が絶景スポット)」
「沙羅ちゃんの産みの苦しみ一年余新記録となるジャンプで勝てり
(54勝目をあげる。前人未到で、これを越えるのは沙羅ちゃんのみと)」
「助走距離短くされて飛び出しの速度が出ずも工夫こらせり(54、55勝と連勝した」
2018/03/23
「170.大初日海はなれんとしてゆらぐ
(上野占魚
/大初日見て海を離れんとするも心は揺らいでいたり)」
「171.大榾をかへせば裏は一面火
(高野素十
/大き薪裏返せれば火のつきて一面真っ赤に燃えていたりて)」
「172.置きどころなくて風船持ち歩く
(中村苑子
/容易なる句ではあるけど子供にも出逢わずずっと持ちたり)」
「173.奥白根かの世の雪をかがやかす
(前田普羅
/奥白根いかなる所ぞ雪景色かの世の雪と見まがうばかり)」
「174.億年のなかの今生実南天
(森澄雄
/永遠の長きにたった一瞬も人の生あり実南天/愛犬も死を哲学す実南天)」
「175.送り火の方も消えたり妙も消ゆ
(森澄雄
/霊魂の気配も消える送り火の消えるときこそ門は閉ざされ)」
「176.起こし絵の男をころす女かな
(中村草田男
/開ければファンタジータジーなど現れず女が男殺す場面が…)」
「177.押さへてもふくらむ封書風薫る
(八染藍子
/わかりますこんな便りを恋をする胸が高鳴り風も薫れり)」
「178.お降りといへる言葉も美しく
(高野素十
/季語はなにお降りは何が降るのかな全体的によくわからない
/お降りとは正月に降る雨雪瑞徴としてありがたがられ)」
「179.押入に使はぬ枕さくらの夜
(桂信子
/突っ込んで使う枕は押し入れにしまわないのかこの句わからず)」
2018/03/16
「内田さん浅見光彦送り出すミステリードラマの書き手でありし(山村美紗、西村京太郎等が活躍)」
「ダンディーで時にドラマに登場し隣人などで演技をしたり(敗血症、享年83才)」
「光彦があまりにビッグに育ちすぎ新たなヒーロー送り出せずか(最近は新作ドラマ書いたのかは不明)」
2018/03/15
「『ホーキング、宇宙を語る』で知られるも宇宙物理は縁遠きかな(享年76歳)」
「ALS患い声も奪われどパソコン音声使い会話を(最後は喉も使えなくなった。皮膚の動きでパソコン入力)」
「わからぬも『ブラックホールが蒸発す』そんな学説展開せると()」
「外見はあまりに異常も内は健全ポジティブなりし()」