2015/08/31
「戦時下にユダヤの民を助く人近衛秀麿いたことを知る(首相・近衛文麿の弟)」
「指揮者ではあまり売れない人なれど気高く生きた近衛秀麿()」
「兄さんはA級戦犯告げられて毒をあおりて命を絶てる()」
2015/08/31
「この能は三島が劇に仕立てたり能楽集の『綾の鼓』に(
前シテ:庭掃き老人
後シテ:老人の霊
ツレ:女御
ワキ:臣下
アイ:従者
)」
「庭掃きの老いが女御に恋をして逢えるといわれ鼓を打てる()」
「打ちたれど鳴らぬ鼓はからかえる女御が綾を張れる鼓と()」
「絶望し老いは女御を恨みつつ池へと飛び込み命を絶てる()」
「老いの死を従者・臣下は女御へと知らせ池へと誘いたり()」
「うつつない女御のまえに霊が出てなぜに騙すと女を責める()」
「その怒り姿が悪蛇に変わるほど女御を呪い池に消えたり()」
「綾鼓この目で見なけりゃわからない惚れたとはいえ恨むほどかな()」
2015/08/31
「八月は人の生死を思う月地獄の炎見えくる夏は()」
「終戦を民に知らすを邪魔をせし長い一日ありしを知れる()」
「わが生れし日は割腹の日と知れる阿南大臣大罪を謝す(『一死大罪を謝す』)」
「夢の跡われは学ばん大罪を犯せし人等の罪の深さを()」
「先人の日清・日露は義のあれど後は暴走したる戦か()」
「いまの世も軍閥を持つ国あれど暴走止める装置がほしい()」
2015/08/30
「西行の阿漕の歌がもとらしい密漁したる漁師が主役(
前シテ:老漁師
後シテ:阿漕の霊
アイ:浦人
ワキ:旅人
)」
「伊勢の海阿漕が浦に引く網も度重なれば顕れにくり(西行)」
「一度だけもう一度だけと思う心断ち切れなきは人の心か()」
「旅人が阿漕の浦にやって来て老いた漁師がいろいろ話す()」
「阿漕とは密漁重ね処刑され地獄で責め苦受けるといえる()」
「かく語りわれが阿漕と明かした後疾風とともに闇に消えたり()」
「浦人は阿漕の弔い旅人にすすめて霊をこの世に招く()」
「霊は舞う漁の様子と執着で地獄の責め苦救いたまえと()」
2015/08/30
「西行の阿漕の歌がもとらしい密漁したる漁師が主役()」
「伊勢の海阿漕が浦に引く網も度重なれば顕れにくり(西行)」
「一度だけもう一度だけと思う心断ち切れなきは人の心か()」
「旅人が阿漕の浦にやって来て老いた漁師がいろいろ話す()」
「阿漕とは密漁重ね処刑され地獄で責め苦受けるといえる()」
「かく語りわれが阿漕と明かした後疾風とともに闇に消えたり()」
「浦人は阿漕の弔い旅人にすすめて霊をこの世に招く()」
「霊は舞う漁の様子と執着で地獄の責め苦救いたまえと()」