そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

万葉集#8.1574-8.1576

2010年10月31日 |  / 万葉集
10/31
「雲の上に鳴くなる雁の遠けども君に逢はむと廻タモトホり来つ(右大臣ミギノオホマヘツキミ橘の家にて宴する歌1/7首 #8.1574)」
「雲の上鳴いてる雁は遠いけど君に逢いたく迂回してくる()」

「雲の上に鳴きつる雁の寒きなべ萩の下葉はもみちつるかも(宴する歌2/7首 #8.1575)」
「雲の上に鳴いてる雁も寒いのか萩の下葉も紅葉するかな()」

「人の名が抜けているらしこの箇所に高橋安麿と言う説がある(右二首…。)」

「この岡に小鹿踏み起し窺ウカ狙ひかもかもすらく君故にこそ(宴する歌3/7首 #8.1576)」
「この岡に小鹿を追って窺えるあれこれするは君恋しくて()」

「おもしろい『かもかもすらく』を使う人津島というは楽しき人か(右の一首は、長門守巨曽倍朝臣津島。)」
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夢十夜(6)

2010年10月31日 | 日めくり帖
10/31

「運慶が護国寺前の山門で仁王を彫れると評判がたつ()」
「見にいけばすでに野次馬多くいてあれやこれやと下馬評をする()」
「運慶は鎌倉時代もみるものはみな明治人車夫が多けり()」
「野次馬の若い男が言うことに『あのノミと槌妙境にある』と(この男たぶん子規だと類推も漱石隠す彼の名前を)」
「無造作にノミ・槌使いあのように思い通りの眉マミエや鼻が()」
「作らずに木に埋もれたる眉や鼻掘り出すだけの作業をすると()」
「なるほどと思って家で仁王彫る次々彫るが仁王は出でず()」
「明治の木仁王埋まらず運慶が今まで生きる理由も解れり()」
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夢十夜(5)

2010年10月30日 | 日めくり帖
10/29
「第五話はさほど興趣をそそられる話ではなし省略したし()」
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万葉集#8.1573

2010年10月30日 |  / 万葉集
10/30
「秋の雨に濡れつつ居れば賤イヤしけど我妹ワギモが屋戸し思ほゆるかも(大伴村上が歌一首 #8.1573)」
「秋雨に濡れて惨めな状況で彼女の家が思い出される()」
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夢十夜(4)

2010年10月29日 | 日めくり帖
10/29
「広い土間その片隅で膳を据え一人で酒飲む爺さんがおり()」
「歳聞けば忘れたといい家聞けば臍の奥だと正体不明()」
「飲んだあと吐いた息吹きが吹き抜けて柳の下をさらに河原に()」
「爺さんは腰に瓢箪肩からは四角の箱を脇に吊るせり()」
「まっすぐに柳のしたに至れれば子供が3、4そこに居りたり()」
「浅黄色アサギイロ手拭い出して細長くよりて地面に丸く置きたり()」
「爺さんはその手拭いが蛇になる言って回れる手拭いのそと()」
「一向に蛇に変わらぬ手拭いの首をつまんで箱に放り込む()」
「『今になる、蛇になる、きっとなる、笛が鳴る』唄いつ歩くずんずんととうとう出たる河の岸へと()」
「橋もなく舟もないからここいらで箱の中身を見せると期待()」
「爺さんはざぶざぶ河の中に入りだんだん浸かりやがて消えたり()」
「向こう岸上がれば見せる箱のなか期待も彼は上がって来ずに()」
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