「091/後京極摂政前太政大臣/藤原良経のこと/1169〜1206/1204年に太政大臣/38才で逝く/和歌・書に才あり/きりぎりす/鳴くや/霜/夜の/さむしろに/衣/かた/しき/ひとりかも/寝む()」
「092/二条院讃岐/源三位頼政の娘/二条天皇に仕える/沖の石の讃岐///わが/袖は/潮干に/見えぬ/沖の/石の/人こそ/知らね/かわく/間もなし()」
「093/鎌倉右大臣/鎌倉幕府三代将軍実朝/13才で将軍/金槐和歌集を著す/右大臣になってすぐ、甥の公暁に暗殺/世の中は/常にもがもな/渚/漕ぐ/海人の/舟の/綱手/かなしも()」
「094/参議雅経/藤原雅経/飛鳥井流けまりの名手・和歌の才能にめぐまれる////み吉野/山の/秋/風/さよ/更けて/ふるさと/寒く/衣/打つなり()」
「095/前大僧正慈円/法性寺入道藤原忠通の子/十才で父と死別、十三才で出家/1192年に天台座主///おほけなく/憂き/世の/民に/おほふかな/わが/立つ/杣に/すみ染の/袖()」
「096/入道前太政大臣/////花/さそふ/嵐の/庭の/雪ならで/ふりゆく/ものは/わが/身/なりけり()」
「097/権中納言定家/////来ぬ/人を/松/帆の/浦の/夕なぎに/焼くや/藻塩の/身も/こがれつつ()」
「098/従二位家隆/////風/そよぐ/楢の/小川の/夕暮は/御禊ぞ/夏の/しるし/なりける()」
「099/後鳥羽院/////人も/愛し/人も/恨めし/あじきなく/世を/思ふ/ゆゑに/もの/思ふ/身は()」
「100/順徳院/////百敷や/古き/軒端の/しのぶにも/なほ/余りある/昔/なりけり()」
「081/後徳大寺左大臣/藤原実定のこと/祖父は徳大寺藤原実能/定家とは従兄弟//ほととぎす/鳴きつる/方を/ながむれば/ただ/有明/月/残れる()」
「082/道因法師/藤原敦頼の僧名/84才頃出家/出家後は歌に専心/俊成の夢枕に出る///思ひ/わび/さても/命は/あるものを/憂きに/堪へぬは/涙()」
「083/皇太后宮大夫俊成/定家の父/寂蓮・藤原良経・式子内親王等の指導者/91才の長生き/平忠度の歌を勅撰和歌集に入れてあげた/世の中よ/道こそなけれ/思ひ/入る/山の/奥にも/鹿ぞ/鳴くなる()」
「084/藤原清輔朝臣/左京太夫顯輔の子/歌学のライバル六条家の一人/長らへば/また/このごろや/しのばれむ/憂しと/見し/世ぞ/今は/恋しき()」
「085/俊恵法師/源俊頼の子/十七才で父と死別・東大寺に出家/鴨長明の歌の師/夜も/すがら/もの思ふ/ころは/明け/やらぬ/ねや/ひま・すきま/つれない()」
「086/西行法師/佐藤義清/23才で出家/嘆けとて/月やは/ものを/思はする/かこちがほなる/わが/涙かな()」
「087/寂蓮法師/藤原定長/新古今和歌集の撰者だが完成前に死ぬ/// 村雨の/露も/まだ/干ぬ/まきの葉に/霧/立ち/のぼる/秋の/夕暮()」
「088/皇嘉門院別当//////難波江の/蘆の/かりねの/ひとよ/ゆゑ/身を/尽くしてや/恋ひ/わたるべき()」
「089/式子内親王/////玉の緒よ/絶えなば/絶えね/ながらへば/忍ぶる/ことの/弱りもぞする()」
「090/殷富門院大輔/////見せばやな/雄島の/海人の/袖だにも/濡れにぞ/濡れし/色は/変はらず()」