朝起きてコーヒ沸かしていたら隣に止まっていた岡山ナンバーの軽四乗用に乗っていた男性が話しかけてきた。
彼は座席を倒してそこでずっと寝ているが体が痛くなることは無いという。信じられない。
全く同年代で数か月違いの生まれらしい。数年前に58で完全退職しパチンコを生業として月に数万円を稼ぎ、毎年9~10月は車旅に出るという男性。
現役時代は広島へ何度も研修に来ていたという。
しかし、旅行中は超暇で時間と目的がうまくかみ合わないとこぼしていた。
で、思いついたのが今回は100人の女性と2ショット写真を撮ること。
昨年は80人ぐらいと撮れたので確信犯的に100人切りを目標に声掛けをしている。
写した写真の束を見せてもらったが、別嬪さんも多くいる。コツは単独さんを狙うことらしい。グループ人数が多くなると、中の一人が嫌がってダメになることが多いとか。
今年は、更にパワーアップし岡山のキビ団子をお土産に、昨年一緒に写った女性を再訪問していると。
なるほど、面白い企画である。
それ以外にも貧乏旅行の精神とか生き方とかかなり長い時間話をした。
旅はやはり足で稼がないと面白くないから、今度はカブで北海道回りたいなあと言ったところ全くの同意見で、彼はかつて自転車の次にカブで北海道を周ったらしく、今も110ccカブで周る人が多数いることを教えてもらった。
最後に彼を見たのは、三脚カメラを片手に足湯につかって獲物を狙っているところ。
やりますなあ・・・
岡山の彼と話をしていたらその向こう側にあったハイエースの先輩が参入してきた。
聞けば全て自作で車中泊仕様車を作ってきたという。残念ながら奥さんは奥さん自身の退職直後に亡くなってしまわれたそうで寂しそうであった。我々2名と違って愛妻家なのだが・車内き飾ってあった写真は綺麗な優しそうな人でした。
この人は車検も全て自分で通すし、車載家具を作るためにT型モール用溝切り工具も買って・・など奮闘したのだが、結局業者から買った値段と変わらなくなったと言っていた。
色々聞いた結果は、
1 完全バッテリーで夜間ずっとエアコンを動かすことは不可能。
良くて3時間。ペットを数時間残留させる用途が限度であること。
従って暑い時期は走らないか山に上がること。
発電機はP泊では使えないしキャンプ場でも不可。結局使えない。
2 サイドオーニングは広げる場所が無いため全く無駄であること。
3 目的に応じた車両を探すことが重要で私の場合はNV200は良い選択ではないか。
4 ソーラー充電と別系バッテリー1個はあった方が良い
5 座席を別の物に取り換えても多分車検は座席数が変わらなければOK
6 高さは3cm程度オーバーならOK(だったかな)ソーラーはこれを基準に
取り外せればそれでOK
7 取り外し可能構造と民間車検場をうまく活用して楽な車検通過をすると良い
と言う話であった。
夕方には車を返さないといけないので網走方面へ向けて出発したが話をし過ぎて10時過ぎとなりました。
摩周湖は相変わらず雲の中なので寄り道はなし。
今回は、ほんと山と縁がありません。
まずは、美幌峠を越える。
相変わらず霧の中であったが、少し待っていると湖面が見える状態になった。
40年前はこの峠を通らなかったはずなのだが、もったいないことをしたものだ。
今回その美しさを少し見せてもらった。
続いてホタテを食おうかとサロマ湖へ向かう。行先をGoogle先生に任せたところ、サロマ湖は「ワッカ原生花園」がその中心になっていた。
途中、「日本一のサンゴ樹群生地」ののろしを掲げたイベントを発見。
太田川にも生えている草でありました。
それに続いて、ひたすら走ってサロマ湖のワッカ原生花園へ到着。なんかGoogle先生の案内がヘンだ。妙に端折ってローカル道へ入りたがる。
到着したけど、湖が見えて花が咲いているだけ。馬車の馬がかわいかった。
なんか時間をものすごく浪費した気分で網走へ走る。
途中の魚屋さんでわけありタコやサケが安く売られていた。何がワケありなのだろうか。素人にはよく分からない。
なんとか、14時過ぎに網走に到着。車を返すまで2時間半程度の時間があったので網走監獄へ。
昔は道路を挟んで反対側にあったのだが、旧監獄舎を移築して観光名所にしたらしい。40年前は塀の外でも煙草を吸うなと規制がかかってた。
ちょっと高めの入館料だなと思い入った。
教会や単独房を見て本館に入ったら、ガイドさんが案内してくれる簡易ツアー時間にちょうど出合わせた。ラッキーです。
入口
本庁舎
護送される様子
現代の独居房の再現
昭和まで使っていた監獄
網走監獄ツアーを終えて外へ出たら3時40分頃。
駐車場で車内を簡単に清掃し車を整理して、ちょうど4時頃にガソリンスタンドで車両を返却。
総走行距離は約880kmでリッターあたり18km程度走っていた。
車を返して、18時の札幌行バスを待つ。
夕飯はとりあえず、北海道どこでも見ることができる「豚丼」。あぶり豚の香りが旨かった。
なんか、旅の終わりってな感じになってしまい、コンビニでワインを買って飲みながら網走の町をバスセンターまでカートを引いて歩いた。
市街中心地を歩くが、本当に人っ子一人歩いていない区間がいくらでもある。
バスセンター付近で出会った地元のおばあさんの「寂れてしまった」話が悲しかった。
札幌に着いたのは24時直前。
大通りでキャンプはちょっと面倒そうだったので札幌駅前まで行ったらネットカフェがあったのでここに泊まることにした。
会員登録300円を入れて9時間1900円で泊まれるのはありがたい。
しかも、このネカフェの個室は奥行きが長く悠々足を延ばして寝返りも打てる。最高!
酔っぱらって道すがらTHETAで夜景を取っていたらソフトケースをどこかで無くしてしまった orz これは痛かったYo