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夕方、ニュースレポーターがクラーク・キーから何度もカメラに向かい、レポートしている。
彼は何度も同じようなところで、言葉が詰まってしまうようで、そのたびに顔を歪めていた。
僕は一度、ホテルに戻ることにした。
時計が11を表示したころ、もう一度、クラーク・キーへ向かった。
外はもう真っ暗だが、 クラーク・キーは賑やかだ。
Bluesが聴こえてきたので、そのBarで足を止め、カウンターに腰掛けた。
音楽とビールは生がいい。
Tiger Beerを注文し、注文を取りにきた女の子にこの店の名前を訊いた。
「Crazy Elephantよ」と彼女は言った。
店の中は一杯だが、店の名前とは違い、クレイジーな客がここで飲んでいるわけではなさそうだ。
時折、音楽に合わせて、客が声を上げる。
客の声、そしてバンドの鳴らすギターやドラムの音色が僕を包む。
Bluesが響く中、3杯目のTiger Beerをここで飲みながらThe Jeff Healey BandのAngel Eyesが聴きたくなった。
Angel Eyesをここで聴けたら幸せだと思ったが、恥ずかしく、彼らにその曲をリクエスト出来なかった。
それでも、この店は十分、僕に刺激をくれた。