A Daily Life Diary

日常や思い出を綴ったblog

東西南北

2008-03-09 | 本とオーディオブック&ドラマ
昨日、届けられたリチャード・ブローティガンの『アメリカの鱒釣り』を早速、少し読んでみた。

“『アメリカの鱒釣り』の表紙は、ある日の午後遅くに写された、サン・フランシスコのワシントン広場に立つベンジャミン・フランクリン像の写真である。”という書き出しから始まる『アメリカの鱒釣り』
サンフランシスコとは書かずにサンで一度切り、点をいれフランシスコと書かれている文字が面白い。

ぼくは、一度だけサン・フランシスコに旅行したことがあるが、ワシントン広場に行ったかどうか忘れてしまった。


次のページをめくると“銅像の土台のまわりには、世界の四つの方向に向けて、四つの言葉が彫りつけてある。東に向けて、ようこそ、西に向けて、ようこそ、北に向けて、ようこそ、南に向けて、ようこそ。銅像のすぐうしろには三本のポプラ。”という文が目に飛び込んできた。

東西北南。
日本でいう東西南北。
この文字を見つけたとき数十年前に入った料理屋のトイレに飾られていた“ある文”を思い出した。きっと、読んだことのある人もいるだろう。


東からくる人もいれば
西からくる人もいる
そして、南からくる人もいる
だから、北なく(汚く)しないで


実際、飾られていた文をはっきりとは思い出せないのだが、このような文だったように思う。このとき粗相のないよう気を付けてトイレに入った記憶がある。

おかしな結末ではあるが『アメリカの鱒釣り』を少し読んでこの文を思い出した、そんな昨日だった。


【追記:2008.2.13】
憧れて手に入れた『アメリカの鱒釣り』は、ぼくにとってはとても難しい作品だ。
“『アメリカの鱒釣り』の表紙”と“胡桃ケチャップのいっぷう変わったつくりかた”は読んでいて、どこか楽しいところがあるが、それ以外はとても難しい作品だ。
片岡義男さんのエッセイの方が、ぼくのこころにしっくりと響いてくれる。




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