百菜健美☆こんぶ家族ラボ

おいしい
と感じることは生きる喜びに
そして笑顔になります。
舌で味わい、
目は閉じていても
耳は心で。

可愛い女 (チェホフ

2009-10-22 | Weblog


 そこそこに器量がよくて、気立てがよくて、惚れっぽい女。自分の意見は何ひとつなくて、惚れた男の意見を受け売りするばかり。それがまた可愛い女と評判をとる要件になったりもする。当然ながら、世間的に見ていい夫君にめぐまれる。ところが、佳人薄命。いや、この場合は佳人の旦那が薄命で、一人目ならず二人目にも先立たれてしまう。傍らに惚れた男がいないと、自分の意見というものがなく、空虚な存在と化する。そろそろトシで、器量も落ちてくる。器量が落ちれば、ひとも寄りつかなくなる。器量が落ちてなお、あるいは器量の如何に関わらずひとを惹きつけるものがあるとすれば、見てくれとは別の何ものかなのだが、女主人公オーレンカはそれに気づかない。ひとのよさをそのまま生きて、ちっとも自らを顧みない。自然児である。かくて、旧知の子どもに惚れこむ。雀百まで踊り忘れず。しかし、これも・・セ・ラ・ヴィである.           さよなら、こんにちは。さよなら、こんにちは。一人でいるのは淋しすぎる。逢えばさよならが気にかかる。ことばにしなけりゃわからない。ことばにしたらウソになる。さよなら、こんにちは。さよなら、こんにちは。友よまた逢おう・・・・
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