ラペソーは約半年から1年ほどかけて茶葉を発酵させたミャンマーの郷土食で、漬物のようなイメージです。
ミャンマーはイギリスの植民地だったのでお茶を飲む文化も盛んな土地柄で、飲むだけでなく料理にも利用されています。
ラペは「茶」、ソーは「湿った」の意味を持ちます。
確かにしっとり湿っており、ほのかな酸味があって、後味に少し苦味が残ります。
ミャンマーのお母さんが作るお惣菜は、苦味のある野菜をクタクタに煮たり、辛味とたっぷりのオイルで煮た魚、スパイスでじっくり煮込んだ肉など、保存性も高い料理が多いようです。
買って帰ったラペソーは乳酸キャベツと混ぜてカレーの付け合わせにしたり、唐辛子入りの酢をかけたりして楽しんでいます。
現地ではラペットウというサラダにすることも。
ラペソーと刻んだ生野菜に、レモン果汁、にんにく、青唐辛子、すりごまなどで味付けし、アジョゾンといわれる素揚げした豆やナッツがたっぷり混ぜてあります。
旨味のある干しえびも入って、食感のコントラストも楽しいのです。
タイの北部や中国雲南省でも食べられるラペソーは、実に興味深い発酵食です。