年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

廃業勧告

2014年09月03日 | 築地市場にて

 

仕事柄同業の得意先の行く末を予想できる。人口が減りつつある日本では唯一東京だけが今のところ居住人口が増える見込みがあり、活況を示している。ところが地方や東京郊外では若年層が減少し、彼等の行動が目立たなくなると街が一気に寂れる風景と見える。

 東京の近郊に住宅が増え、市場がドンドン出来ていたときがあった。市場に買いに来る商店も競争で仕入れていた。活況があった。しかしバ-コ-ドが導入され、熟練したレジの人が要らなくなり、納入業者も売り値段をつけて納品する必要がなくなり、広域的に価格低下競争が始まった。時に自宅で料理をする人が減りつつあり、商店から食品を購入する人が増えたこともあった。そんな時から40年もたてば市況も変わり時代の先行きが見え得意先に廃業勧告した。今月2軒ほど静かに廃業する。無理して維持してもコンプライアンスの関係で取り立て処理しなければならない。健康な状況で廃業するのが好ましい。

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