庭の日陰だというのに、数日前からカタクリが2株だけ、一足先に花びらを反り上げて咲いている。
この種の他に庭で育っている交配種の黄色い花のカタクリの開花が楽しみだ。
直近のカタクリの群生地は「男山自然公園」で、日本最大級だが、最近は見頃の時期でも行っていないので、今年こそは「カタクリ情報」を見てから出かけるつもりだ。
カタクリと言えば、ほろにがい思い出がある。
多分、小学校5年の春だったが、石狩川を挟んだ当麻町の宇園別に住んでいた時のことだ。
当時は「突硝山」(とっしょうざん)とか「石灰山」と呼んでいた。
後に酒造メーカーの小桧山酒造の管理となって、清酒「男山」を冠した「男山公園」と呼ばれるようになり、現在は自然公園と「自然」が付いている。
遠くに小高く見える突硝山(標高243m)が、石灰の白い岩肌の砦のようにも見えて、行ってみたい憧れの丘だった。
ガキ大将に連れられて突硝山に初めて行ったが、石灰山と呼ばれるだけあって、石灰の岩肌がそそり立って見えた。
その岸壁横の小径をよじ登ったが、上は笹薮ばかりだった。
笹薮をかき分けて遊んだが、大きな蛇が現れたので慌てて逃げ帰った。
今はとんでもないことだが、石狩川にかかった鉄橋を渡って行く冒険だったので、母親には内緒だった。
後日ばれたが、とがめはなかったのをいいことに、その冒険的出来事に興味を持ち、友人と弟を連れて再び冒険に出た。
薮の中で、祠(ほこら)を発見した。薮をかき分けて恐る恐る近寄ってはみたものの、妙な気配を感じてすぐに立ち去った。
丁度カタクリの開花時期だったので、カタクリの花を摘んで遊んだ。
カタクリは食べることが出来ることを思い出し、母へのお土産のつもりで数枚の葉を持ち帰ったが、山菜として認めてもらえず仕舞いだった。
山菜としては量が少な過ぎたためのようだったが、母の喜んだ顔が見たかった。
後日おしたしを食べる機会があったが、籠いっぱいの大量の葉が使われたのを見て、喜ばれなかったことを悟ったのだった。
今は、カタクリの葉のおしたしの味も覚えていない。
花を見ても食べようとは思わないし、山菜として見ることはない。
現在は、気楽に祠に近寄ることができるほどに整備されて自然公園になった。
自然から離れて、突硝山の野性味は失われて不自然となったが、カタクリは保護されて開花期には賑わう名高い群生地になっている。
この種の他に庭で育っている交配種の黄色い花のカタクリの開花が楽しみだ。
直近のカタクリの群生地は「男山自然公園」で、日本最大級だが、最近は見頃の時期でも行っていないので、今年こそは「カタクリ情報」を見てから出かけるつもりだ。
カタクリと言えば、ほろにがい思い出がある。
多分、小学校5年の春だったが、石狩川を挟んだ当麻町の宇園別に住んでいた時のことだ。
当時は「突硝山」(とっしょうざん)とか「石灰山」と呼んでいた。
後に酒造メーカーの小桧山酒造の管理となって、清酒「男山」を冠した「男山公園」と呼ばれるようになり、現在は自然公園と「自然」が付いている。
遠くに小高く見える突硝山(標高243m)が、石灰の白い岩肌の砦のようにも見えて、行ってみたい憧れの丘だった。
ガキ大将に連れられて突硝山に初めて行ったが、石灰山と呼ばれるだけあって、石灰の岩肌がそそり立って見えた。
その岸壁横の小径をよじ登ったが、上は笹薮ばかりだった。
笹薮をかき分けて遊んだが、大きな蛇が現れたので慌てて逃げ帰った。
今はとんでもないことだが、石狩川にかかった鉄橋を渡って行く冒険だったので、母親には内緒だった。
後日ばれたが、とがめはなかったのをいいことに、その冒険的出来事に興味を持ち、友人と弟を連れて再び冒険に出た。
薮の中で、祠(ほこら)を発見した。薮をかき分けて恐る恐る近寄ってはみたものの、妙な気配を感じてすぐに立ち去った。
丁度カタクリの開花時期だったので、カタクリの花を摘んで遊んだ。
カタクリは食べることが出来ることを思い出し、母へのお土産のつもりで数枚の葉を持ち帰ったが、山菜として認めてもらえず仕舞いだった。
山菜としては量が少な過ぎたためのようだったが、母の喜んだ顔が見たかった。
後日おしたしを食べる機会があったが、籠いっぱいの大量の葉が使われたのを見て、喜ばれなかったことを悟ったのだった。
今は、カタクリの葉のおしたしの味も覚えていない。
花を見ても食べようとは思わないし、山菜として見ることはない。
現在は、気楽に祠に近寄ることができるほどに整備されて自然公園になった。
自然から離れて、突硝山の野性味は失われて不自然となったが、カタクリは保護されて開花期には賑わう名高い群生地になっている。
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