5月の個展で、花園の一斉に開花した花たちに、目を配る時間がとれなかった。
どの花も暖気のせいなのか、花芽が平年より多く、開花した多くの花数に出会えて嬉しい。
そんな花たちを遅ればせながら紹介することにした。
リンゴの木の近くには、毎年気付かぬ内に黄色の山吹の花が咲いて本当に春が来たことを実感する。
これは一重の山吹で、一般的によく栽培されている八重咲き品種を植えていないが、近所にはたわわに咲いている八重咲き山吹があった。
最盛期を過ぎたので、色あせてはいるものの、一重咲きの色とは違って、これが山吹色だと確認できる。
太田道灌の山吹伝説に出てくる「七重八重花は咲けども‥‥‥ 」と兼明親王の歌に山吹が登場するが、この場合は一重咲きではないことがわかる。
この山吹伝説の地には諸説あるらしく、興味がそそられる。
同じ黄色系のラナンキュラス・ゴールドコイン(Ranunculus gold coin 別名「花きんぽうげ」)は今が盛りだ。
宿根草の耐寒性で繁殖力も旺盛で、放任していてもいつの間にか増えている。
キラキラと銀貨のように太陽の反射で輝くので、金貨を眺める気分になって微笑んで眺めるのもいいものだ。
このゴールドコインという名だけでも、何となく縁起がいいようにも思えてしまったのは、春の陽気のせいだったのか?な。
ものすごく可愛くて素敵ですね。