果樹に花が咲き始めると、果物の木に花が咲いている風景に憧れながら「みかんの花咲く丘」という童謡を愛唱していた幼い頃を思い出す。
「みかんの花咲く丘」は第2次世界大戦終戦直後の1946(昭和21)年にNHKラジオから流れた人気童謡歌手の川田正子さんの、明るく軽やかな歌声で大ヒットした童謡だ。
ミカンの花を見たことがないので、どんな色の花かも知らないし(現在も)、青い海もお船も知らないうえに、汽笛がどんな音かも知らなかった。
それでも、歌詞からあれこれ想像して明るい風景を思い浮かべ、希望や元気を届けてもらった気になって、みんなでよく歌った。
前奏の部分も軽快で気に入り、タララッタッタッー タラーララー‥‥と口ずさんだり、ハーモニカや木琴で楽しんだ。
「みかんの花咲く丘」は、終戦直後の弾まない気分を払拭してくれた。花にまつわる思い出の童謡だ。
この歌のモデルは、静岡県伊東市のミカン畑だとか。ミカンの花を見てみたいものだが、5月初旬に開花だとすると、もう実がついている頃だろうか。
我が家のリンゴの木に花が咲き始めた。
サクランボやラフランスなどは、すでに開花しているが、リンゴは遅いので気になってなっていた。
赤い蕾から恥ずかしげに白い花びらが広がる頃の姿や生命力に感動する。
順調に実を結び、立派なリンゴに成長して欲しいと願っているのだが‥‥‥。
よく実るといいですね。