ダイヤモンド・ルビー・サファイヤ・オパールと言えば、宝石のことだとわかるが、これらの宝石をしげしげと眺めたことがない。アクセサリーや宝石とは無縁のくらしをしているからだ。
希少性が高くて美しい外観の固形物で、高度が高く耐久性があることが宝石の条件のようだ。
身近にはない宝石だが、ノブドウ(野葡萄) の果実が熟すと陶器のような光沢のある美しい青色や紫色などに色づいて、外観は美しいので宝石とはこのようにも見えるのだろうと想像できる。
野葡萄と言っても、果物の葡萄とは別種でつる性落葉低木の鑑賞用園芸種だが、果実酒もつくることができるそうだ。
家庭菜園や花園に出入りする野葡萄の門をくぐる時、宝石に囲まれているような雰囲気に感じて嬉しい気分になる。
今年は、実が沢山付いたが色づきが上等ではないのが残念だが、見事な美しさで門を飾ってくれるだろうと、果実が輝く時期の到来を期待している。
この野葡萄の繁殖力は旺盛で、こぼれた果実からあちこちに芽吹くので、苗を育てて差し上げている。
放任栽培でもぐんぐん枝葉が伸びる生命力には驚くほどだ。
だから、他の植物を巻き込んで繁茂するので、頻繁に枝詰めをしなければならず厄介な植物だ。
9月中旬にもなれば急に成長が止まり、宝石にも見える果実が目立ち始めるから、その時期が来るのを待って果実の鑑賞を楽しみにしている。
しかし、その宝石のような時期が過ぎると、艶が消えた白っぽい実に変身するから面白い。
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