今日のふるさとの山並みは、白雪が輝き谷間の日陰がくっきり見えていた。
昨日は、山麓に雲が覆っていたので雪山が浮かんでいたが、今日は北側から雲が現れて、やがて幕を引くように余韻を残して山並みを隠した。
美しい山並みをもっとゆっくり眺めたかったので、くっきりとした山並みの残像を惜しんだ。
上空は冷えているのか、飛び行く航空機が快晴の空に残した糸を引くような白線が印象的だった。
朝の気温がマイナス3℃くらいだったから、濡れた道路の一部は凍っていた。
駐車場の一隅で、美しく色付いた楓の落ち葉を拾ったが、どこから吹き飛ばされて来たのだろうか、辺りには樹木がみあたらない。
今年の紅葉は、例年より色付きが良くない感じだったので、この雪まみれの拾いものを手にとってしげしげと見つめた。
陽が当たる場所は温かそうに感じるが、冬モードの3℃くらいだと手袋が欲しい気にもなる。
今日のような晴天の日は、これから幾日あるのだそうかと、まだちらほら残る雪を見て、戻ることはない秋を思い出していた今日だった。