稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

メテオラにて

2015年06月25日 | 
 8日目の朝、バスでデルフィからメテオラに向け250キロの走行。

 メテオラ
 メテオラというところ、奇岩の上に修道院があるという。

 メテオラの街に入ると、その奇岩が見えてきた。

        

 なんとも異様な光景だ。

 10世紀ごろ、修道僧が岩によじのぼり、岩のすきまで修業を始めたのが最初らしい。

 その後、資材が運び込まれ、鎖やロープでよじ登るように。
 さらにその後は階段も整備されて今に至っているそうな。

 ぼくらは今6カ所残っている修道院のひとつを訪問。

 この岩山をまじかに見ると砂岩のようだ。

        

 細かい砂や砂利が押し固めらている。
 海底から隆起し、その後風雨で浸食されたのかもしれない。

 「よう、まあこんなところで」と感心するばかり。

        

 ギリシャの川
 ヨーロッパはフライ・フィッシングが盛んなところ。
 ギリシャもその例にはもれないだろうと思いこんでいた。

 ところが、旅行してすぐ気付いたのはこの国では川らしい川を見ないこと。
 道中で初めて目にして車窓から撮影したのがこれ。

        

 ところが、このメテオラではるか向こうに白い一筋を発見!

        

 ほとんど枯れた川だが、砂地の真ん中に水らしきものが細く見える。
 大井川のような様相だ。

 今は雨の少ない季節だからこうなのか。

 いずれにしても渓流釣りなどは望めそうにない。

 ギリシャ語
 夕刻、奇岩の見えるホテルに投宿。

        

 こじんまりしたホテル。
 ぼくらはプールに入って楽しいひととき。

 さて、ぼくはこの旅行を申し込んでからギリシャ語をかじった。
 せめて看板や標識くらいは読めるように・・・と。

        

 ところがギリシャ語の発音には約束ごとが多い。
 母音Iでも五通り近くもある。

 これはあかんとあきらめ、カタコトのギリシャ語をメモするだけにした。

 案内書によると、ギリシャ人はギリシャ語は世界一むずかしいと信じているという。
 だから、ギリシャ語を覚えようとする者には親近感を持つと。

 観光客が普通、英語のあいさつをするところ、ぼくはギリシャ語で通した。
 
 カリメーラ(おはようございます)、ヤーサス(こんにちは)。

 覚えにくいのはエフカリストー(ありがとう)。
 が、これを言うと、ギリシャ人はニコリとし、パラカロー(どういたしまして)と返してくれる。
 これが楽しい。

 アクセントや抑揚についてはわからない。
 それを尋ねると、喜んで教えてくれる。

 次いで従業員から「Welcome」は日本語でどういうのかという質問。
 「いらっしゃいませ」と答えると「・・・」。
 むずかしいらしい。

 で、「ようこそ」と教えると、「ヨーコソ」。
 「ネー(Yes)」

 この従業員、それからあちこちのテーブルで「ヨーコソ」。

 異国の言葉を異国の人と交え合うのは実におもしろい。

         
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