稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

流氷を訪ねてオホーツクへ(3)

2012年02月16日 | 
 斜里から網走へ
 3日目朝、オホーツク流氷列車に乗るため斜里駅へ。
列車は満席。流氷人気の高さを改めて知る。
 
 間もなく海が見えてきた。
 ところが、海岸に流氷はなく、波がザンブリコ。
 車内アナウンスで「流氷は見えません、目をこらせば沖合にわずかに見える・・・かも知れません・・・」とか。


 ノロッコ号(北浜駅)
 
 知床方面には流氷がたまっていたものの、それ以北は接岸していない。一同がっかり。

 しかしツアー添乗員が問い合わせた情報では、破氷船オーロラ号で、沖合にて流氷群に出会えるとのこと。
 なんと、ぼくらは船に乗って流氷群を追いかけ、その中に入ろうというわけだ。
 一同、再びハイに。
 
 流氷クルージング
 さて、出航。
 15分も航行したころか、氷が見え始めてきた。
 一同「アッ、流氷や流氷や!」と喜ぶ。あちこちで中国語も飛び交う。



 さらに進むと、氷はますます増え、一面流氷の海となった。



 ぼくらがパンフレットなどで想像していたものに比べると、かなり氷は薄い。厚さは5センチくらいまでだろうか。

 が、この流氷クルージング。
 最近では流氷に出会えるのは幸運らしい。
 同じツアーで大阪から来た夫婦。「3度目の正直です。これまで2回来ていますが、2回ともだめでしたわ」。
 「で、そのときはどうされたんですか?」
 「ただのクルージングでしたわ」
 『(うーん、気の毒・・・)』



 流氷は年々少なくなっており、2030年頃には接岸は期待できなくなる、というバスガイドの話。

 層雲峡温泉へ
 そこから一路、内陸上川の層雲峡温泉へ。
 この段階で、添乗員もツアー参加者に流氷を見せることができ、肩の荷を降ろしたという安堵の表情。
 「次は寒いですよ」と念押し。

 層雲閣グランドホテル着。

夜はこの地域の観光「氷瀑まつり」。
 まつりはどうでもいいが、歩きに行こうと会場へ。


 (会場への道 朝撮影)

 ところが、突風の連続。そのたびに地表の雪が巻き上げられ、容赦なく全身に吹き付ける。「これが地吹雪というやつか!」と初体験にワクワク。
 是非この地吹雪を撮影しようとカメラを構える。しかし、電池切れマーク(低温では電池が働かないらしい)。
「??」とやっているうちに手がしびれてきた。痛くてたまらない。
 撮影をあきらめ、手袋をはめ、また歩く。しかし、突風が吹いてくると眉間が痛い。メガネの金属フレームが凍ってくるのだ。
 
 反転して、やっとホテルにたどり着く。
 ホテルの玄関は二重扉。 
 その表扉に雪が吹き付けられ、扉が動かなくなる。そこで従業員がせっせと雪を外に運んでいた。


 (ホテル玄関 朝撮影)

 なんとすごいところ。
 気温を尋ねると氷点下十何度とか。

 厳寒期の北海道。
 初めてながら、こんな体験、うれしいかぎり・・・と子どもになったような気分。

 明日は最終日、帯広へ。
  
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