いやあ、とても興味深い本だった。
自身僧侶である水月昭道氏が著した「お寺さん崩壊」(新潮新書 2016.12.20刊)。
本書によれば、いま全国で寺院が急速に減っているらしい。
その主な原因は、特に地方での急激な人口減少=檀家の減少。
氏によれば、宗派にもよるが、寺院経営が成り立つ分岐点は檀家数300軒だという(P33)。
が、実際にはそれを下回っていながら寺院経営をしているところがたくさんある。
それを支えるのは僧侶の教師や役所勤めなどの兼業だそうだ。
そういえば昨年5月22日、このブログでも、アマゴ釣りで通りがかった在所の寺のことを紹介した。
18世帯の小さな在所だった。
在所のおばあさんが、住職は学校の先生も兼ねておられますと話していた。
またよく報道される無住の寺からの仏像盗難などもこれに深く関わっているのだろう。
本書では、存廃ぎりぎりの寺院の苦労などが様々な挿話を交えて紹介されている。
なお著者の水月氏。
本書の第6章では「それでも私は仏道を歩む」を説く。
仏教、そして寺院の在り方に等々について・・・。
信仰心のないぼくには、そのあたりはあまり興味はない。
ただ、読み終わって、この先、寺院はますます集約されてゆき、広域化せざるをえないだろうということ、
それほどまでに人口減少、特に地方のそれは深刻だと感じた次第だ。
農林漁業の荒廃、野生動物の跋扈・・・国土の疲弊は多様な形で表れている。
この国はいったいどこに向かっているのだろう。
自身僧侶である水月昭道氏が著した「お寺さん崩壊」(新潮新書 2016.12.20刊)。
本書によれば、いま全国で寺院が急速に減っているらしい。
その主な原因は、特に地方での急激な人口減少=檀家の減少。
氏によれば、宗派にもよるが、寺院経営が成り立つ分岐点は檀家数300軒だという(P33)。
が、実際にはそれを下回っていながら寺院経営をしているところがたくさんある。
それを支えるのは僧侶の教師や役所勤めなどの兼業だそうだ。
そういえば昨年5月22日、このブログでも、アマゴ釣りで通りがかった在所の寺のことを紹介した。
18世帯の小さな在所だった。
在所のおばあさんが、住職は学校の先生も兼ねておられますと話していた。
またよく報道される無住の寺からの仏像盗難などもこれに深く関わっているのだろう。
本書では、存廃ぎりぎりの寺院の苦労などが様々な挿話を交えて紹介されている。
なお著者の水月氏。
本書の第6章では「それでも私は仏道を歩む」を説く。
仏教、そして寺院の在り方に等々について・・・。
信仰心のないぼくには、そのあたりはあまり興味はない。
ただ、読み終わって、この先、寺院はますます集約されてゆき、広域化せざるをえないだろうということ、
それほどまでに人口減少、特に地方のそれは深刻だと感じた次第だ。
農林漁業の荒廃、野生動物の跋扈・・・国土の疲弊は多様な形で表れている。
この国はいったいどこに向かっているのだろう。