今日も加工場。
昨日のんちゃんが、
「うちの妹が来たいって言ってるんですけど・・」
と言ってくれたので、ありがたく今日は妹のユミちゃんがアルバイトに来ました。
高校一年。震災で会った時には中学生だった。すっかり大人。
将来の夢までしっかり考えていて、今は岩出山にすっかり慣れ同じ大崎市でも真逆の松山まで、
毎日電車で通ってます。すげーなー。
阿部家はご主人ショウエイさんがとにかくお仕事が丁寧なんです。
ユミちゃんもその血をしっかり受け継いでいてもくもくときれいな仕事をしてくれました。
そのおかげもあって遂に5000本突破!
これで阿部家家族みんなウチに仕事をしに来てくれたことに。うれしいことです。
今詰めてるのは50ミリサイズ。
これは健康食品とのコラボなので厳密にいうとPB商品。
基本的にはやらないんだけれど、発注してくれた同い年の社長が「売った買った」だけの商売はしたくない、と
よっちゃんなんばんを気に入ってくれたこともあり、農の生産現場としっかりと繋がったコラボの第一歩としての挑戦。
その上で健康食品も添加したものを育ててみたい。そしてサプリというと化学になっちゃうけれど、原点の部分と繋がる
形を模索したいという気合の入った企画です。
基本的にウチで一番高い機械は真空包装の機械で、それでもヤフオクで激安で買った怪しい新品(笑)
ほぼ9割が手作業。
先日お会いしたSさんの話に通ずるかな、だから手作業にこだわるかもしれないという話。
Sさん最近ヨガをやってるといってました。
なにがいいかというと「こうでなければならない」とムリしなくてもいいから続いているといってました。
ここまで身体を捻らなくちゃ、周りの人はすごく曲がるからとかではなくって毎回自分の身体と会話しながら。
それがいいんです、と。
自分の場合、おんなじ事が手仕事に言える気がする。
毎回、同じようにと思って味を見たり不純物が入んないように緊張しながらやってるけれど、ルーティンな部分は確かに多い。
そこは機械でやっても見た目は変わらないと思う。
そんな単純作業だけれど、毎回基本素材のとうがらしの鮮度にこだわるように、ひとつひとつが自分と向き合う時間だったりする。
一つ一つ「売れてくれよ~!」と念を込めてラベルを一枚一枚貼り付けるのは基本で(笑)、
時にラベルのデザインはこれでいいかと妄想したり、
こんな味だったら面白いかなと模索の時間だったり、
今やってる小さいのだとホントに手の器用さが要求されるので、
どうしたらもっと効率よく早く出来るか考えたり、右手と左手がもっとこう動かせたら早くなるなとか・・・
どうでも言いっちゃいいんだけれど、そんな事があってよっちゃん商品はできている。
そうやってなんか生まれる時もある。
んでもって機械だと人はいらないけれど、今日のように加工場に「空気」を作るのはやっぱり人だし、
同じお金を使うならそっちに、、、というのが自分の考え方。
商品は結局「お客さん」と「作る側」の共感だと思う。
ピッとボタン一個で完成しちゃうと、ただでさえ口下手な自分には物語を伝える自信もなくなっちゃうしね(笑)
まだ、もう、40代だけれど時に古いなと自分で思ってみたりもするけど、これが自分だろうというのがやっぱり強い。