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 東野としひろ活動NEWS

東野としひろの活動報告やメッセージをお届けします。

『富良野演劇工場』

2016-05-28 02:18:51 | 市議会活動
 富良野市で最初に視察を行ったのが、『富良野演劇工場』です。私は、最初に『富良野演劇工場』を聞いたとき、間違いではないかと思いました。工場という言葉が、おかしいと感じたからです。



 『富良野演劇工場』は、脚本家・倉本聰さんが主宰する「富良野塾」の活動が波紋を広げ、演劇サークルも増える中、芝居づくりの拠点工場にしたいという想いが演劇工場の名称になったそうです。
 『富良野演劇工場』を24時間使用可能なものにし、季節に合わせて開演時間を設定したいという想いを実現するためには、民間運営しかないとの考えで、NPOふらの演劇工房が富良野市の委託を受けて運営を行っています。
 『富良野演劇工場』は、世界各地の優れた演劇場・会館を見られた倉本さんの意向や舞台を活用する様々な人々・団体の意見を集約する形で、設計の段階から熱心に議論され、建設されました。そのため、見た目ではなく、利用者が大変使いやすく、観客が見やすい施設になっています。
 客席は、ベンチ風になっており302席です。急な傾斜ですが、前列の方の頭が邪魔にならず、大変見やすくなっています。



 舞台は、奥行き15m、袖舞台上手・下手も、大変広くなっています。舞台設営がしやすく、様々な演出に対応できるようになっています。ホワイエは、ガラス張りで、外の白樺林をはじめ富良野の自然を眺めることができます。グランドピアノも常設されており、ロビーコンサートもできます。感心したことは、親子室が設営されており、子連れの方の子どもの面倒を見ながら、演劇を鑑賞できる部屋があることでした。
 客席の下に、楽屋1・2・3・4が置かれ、舞台に上手・下手の両方から出れるようになっています。また、俳優・女優等が休息できるスペースであるグリーンルームが設置されています。良い演技ができることは、観客にとってプラスになることだとの考えからだそうです。



 『富良野演劇工場』には、無駄だと思われるものがありません。良く練られているなと感心しました。そして、シャンデリア等の無駄がないため、建設費は約8億円弱だったそうです。



 現在、富良野市から指定管理料2700万円を受け取っています。でも、良いスタッフが必要で、7人の常勤職員が頑張っています。舞台俳優であったり、チケット売りであったり、営業マンであったりとできる仕事は何でもやっておられます。私たちに説明してくださった山口工場長さんは、倉本さんが呼び寄せられた人間的にも優れた方だと感じました。
 西脇市は、市役所と市民会館の複合施設を建設することで、検討が進んでいます。『富良野演劇工場』の考え方を、ぜひ参考にして取り組む必要があると痛感しました。
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