5月16日(火)午後1時半から、文教民生常任委員会を中断し、急きょ議員協議会が開催されました。西脇市内の8小学校4中学校の統廃合計画である西脇市立小中学校学習環境規模適正化推進計画案の説明を教育委員会から受けるためでした。
計画案によると、中学校3拠点化として、令和8年4月に黒田庄中学校を廃校し西脇東中学校に統合する。さらに、令和20年4月に西脇中学校と西脇東中学校を統合して、西脇南中学校との中学校2拠点化に取り組みます。
小学校は、4中学校区に1小学校に統合する内容です。令和11年4月に双葉小を比延小に統合、令和12年4月に桜丘小を楠丘小に統合、芳田小を重春小に統合、令和20年頃に日野小を西脇小に統合する内容です。
私は、黒田庄中学校を廃校し西脇東中学校に統合する提案に納得できず、反対の意見を述べました。令和4年度の生徒数は、黒田庄中学校152人、西脇東中学校86人、統合時期の令和8年度は、黒田庄中学校137人、西脇東中学校87人です。人数の圧倒的に多い中学校から人数の少ない中学校に統合されることになります。そのため、教室が足りないため西脇東中学校では4棟のプレハブ校舎を増築しないといけなくなります。黒田庄中学校は、校舎が少し古くても、令和20年の2拠点の新校舎が完成するまでの期間までなら十分に活用できるからです。
計画案には、「比延地区と黒田庄地区の子どもたちの人口重心地により近い西脇東中学校を活用し、令和8年度に統合校を開校目指します。」とあります。人口重心地から黒田庄中学校は3.5㎞、西脇東中学校は3.1㎞だそうで、0.4㎞の違いで西脇東中学校に決まったとのことでした。人口重心地で学校の統廃合が決められたところは、全国にはないとのことでした。全国で唯一西脇市だけ、特別なルールで決められています。私は、何かの意図が働いているように感じています。人口重心地ではなく、生徒の通学を考えると、人数が多い方が移動するのは安全上大きな問題であるはずです。
冬季の日照時間が、黒田庄中学校では2時間半短いため、部活動ができにくいとのことでした。黒田庄中学校は、戦後まもなく現在の位置に開校されました。南側に山があるため、日照時間が短いのは理解できます。ただ、そのことが中学校統合の一つの問題点とされていることに大きな違和感があります。日照時間が長いほうがいいのであれば、西脇市教育委員会や市行政は西脇市より加東市や小野市に若者は住めばいいと考えておられるのでしょうか?
両校の改修費用の概要も出されていました。黒田庄中学校の費用が多くなるように算出しているように感じてなりません。外構工事では、スクールバス乗降に関する工事や職員駐車場修繕は、黒田庄中学校には計上されており西脇東中学校には計上されていません。外壁改修工事を黒田庄中学校で計上されていますが、令和20年度には新しい中学校が新設されるのですから、十分現状で対応できます。笹倉教育長も、3月27日の総合教育会議で「黒田庄中学校の改修見込みについて不必要なところなしなくてよい。」と述べられています。
今回の西脇市立小中学校学習環境規模適正化推進計画案は、私にとって納得できない計画案です。多くの黒田庄住民の皆さんも納得できないと思われるのではないかと思います。
5月27日から、説明会が市内8地区で開催される予定です。黒田庄地区の説明会は、6月4日(日)午後6時~楠丘小学校で行われます。私は、楠丘小学校区とは別に桜丘小学校区でも開催していただきたいと申し入れています。一人でも多くの保護者の方、住民の方が参加してくださることを切に願っています。
びっくりしています。東野さんのこのブログを読んでいない人は、こんなことになっていること全くご存知ないと思います。説明会への出席ももちろん大事ですが、事前に東野さんが折り込みチラシなどで黒田庄の皆さんにお知らせされてはいかがでしょうか。
別の方もコメントされていますが、一番の問題はこれを知っている人が少なすぎです。全て終わってから「説明会は開きました」と言われている市民の皆さんが目に浮かびます。説明会まで日にちが少ないので、どこまで伝わるかはわかりませんが協力させていただきます。
桜丘小学校区の方の中には、こんなひどい決定がされるのであれば、新しくできた山南中学校に子どもを通わせようかと話されている方もいます。何とかしようと、僕自身も頑張りたいと思っています。