11月30日付の神戸新聞一面に、「PFAS水道2割で検出-初の大規模調査・暫定目標値超過なし」の記事が掲載されました。記事の中で、「20~23年度は宝塚市上下水道局や西脇市など12都道府県の14水道事業が暫定目標値を超えていた。」と書かれていました。夕方のTVニュースにも取り上げられたこともあり、多くの市民から私の所にも問い合わせが相次ぎました。
有機フッ素化合物(PFAS=PFOS及びPFOA)は、体内に蓄積されると発がん性が懸念されています。水道水に含まれるPFASの問題について市民団体が問題を指摘してきましたが、今回の全国的調査によって水質の安全性について国もやっと動き出しています。
私も含め議員の多くは、今回の報道を受け、西脇市水道水の問題点について知りました。12月2日の議員協議会で、担当部局から資料に基づく説明を受けました。西脇市の上水道の給水は、旧西脇市内で上戸田浄水場・大木浄水場・県水受水地の3区域に分かれ、旧黒田庄町は黒田浄水場・大伏浄水場の2区域に分かれています。今回問題が出たのは、市内給水の23%を占める上戸田浄水場でした。他の浄水場は、問題はありませんでした。上戸田浄水場で令和3年7月採水で100ng/Lの検査結果でした。国の暫定目標値50 ng/Lの2倍でした。そのため、翌月には、上戸田浄水場へ県水や春日浄水場から受水することにより、令和4年度の水質検査では28 ng/Lにまで低減することができました。さらに、本年11月に上戸田浄水場の6ヶ所ある水源地の原水を調査すると、第6水源地が140 ng/Lと高く、第6水源地からの取水をストップしました。
以上の報告を受け、各議員から質疑が数多く出されました。『何故、水質検査結果が分かった令和3年8月に公表しなかったのか?』という質問に対し、『水道水質基準51項目については毎年市の広報やホームページで発表しているが、PFAS については暫定目標値であるため市の窓口で公表している。』との答弁でした。『窓口での公表は、疑問に感じた市民が窓口に来た時に閲覧させる。』との答弁があり、『そのことは、公表とは言わない。』という指摘があり、その通りだと私も思いました。昨年12月に行われた村井議員の一般質問に対しても、不誠実な答弁だったと謝罪もありました。私は、「現在、上戸田浄水場の第6水源地からの取水を中止しているが、現在の上戸田浄水場の最新の水質検査を行い、公表することが市民の安心につながるので、最新の水質検査を行うべきだ。」と指摘しました。また、当該区域の市民で、希望される方があれば健康診断を公費で行うべきではないかとの指摘もありました。
市行政の対応のありかた、担当部局内の問題点等を整理して、再度議員協議会で報告を受けることになりました。
私が黒田庄町長に就任した時、黒田浄水場で大雨の時濁度が発生するという事態が起こりました。安全で安心な水道水を安定的に町内の家庭に提供するために検討を行い、当時最新の技術である膜処理を導入することに決めました。高額でしたが、正しい判断だったと思っています。
>先生こんにちは有機フッ素ですか初めて聞きましたそんな事になっているのはかなり驚き... への返信
靖子さん、心配かけましたね。毎日飲んでいる上水道ですから、安全の上にも安全が求められますね。もう大丈夫です。