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小野市コミュニティバス『らんらんバス』

2012-04-27 06:00:37 | 産業・労働・雇用
 4月25日、小野市コミュニティバス『らんらんバス』のことを調査したいと思い、小野市役所へ行ってきました。



 兵庫県内の市町が運営するコミュニティバスは、住民の利用が少なく運営がうまくいっていないと聞きます。「空気を運んでいる」「税金の無駄使いだ」と酷評される市町のことを聞いたこともあります。小野市の『らんらんバス』は、市民に愛され、利用客も増えていると聞きました。小野市にいる私の叔母も、よく利用しているとのことでした。
 交通政策リーダーの上田参事が、急なお願いにもかかわらず、『らんらんバス』について詳しく説明してくれました。



 『らんらんバス』は、現在、4台が10ルートで運行されています。平成23年度のバス利用者数は約7万4000人、平成22年度より約1万人も増えているそうです。『らんらんバス』の運行費用は、約3650万円だそうです。一方、運賃は1回につき100円ですが、小学生以下、65歳以上、障害者の方は無料ですから、年間の収入は約100万円だそうです。県の助成も約100万円です。ほとんど市財政からの持ち出しですが、延べ7万人を超える市民の方が喜ばれる制度ですから、値打ちがある支出だと感じました。
 どうして市民がよく利用するのですかと尋ねると、『らんらんバス』を走らせるにあたって、行政主体ではなく、市民主体の計画づくりを行ったからだと話されました。市内9つのワーキンググループ(約10名)をたちあげ、各町からバス利用者の代表に集まっていただき、利用者の視点で計画づくりを行っています。ワーキンググループの皆さんは、大変熱心で、市の交通会議の傍聴に来るなど、地域密着型のコミュニティバスにするため、勉強会や様々な提案を行っているそうです。
 蓬莱市長の方針で、本年10月より小野市内完結型の路線バスをなくし、すべてコミュニティバスで賄います。そのため、新たにバスを1台増やすそうです。
 また、小野市には、『らんらんバス』以外に、利用人員が6名~9名の場合、前もって予約できる小型デマンドバス(毎日)、日曜日だけですが10人から36人が予約できる大型デマンドバスを走らせています。各市町で行われている福祉タクシー券の助成等は行わず、基本的には『らんらんバス』のみで市民の足の確保を行政として行っています。
 行政が施策をつくる上で重要なことは、市民(利用者)の意見が取り入れられているかどうか、当然施策の検証も市民の意見を取り入れることが大切だと改めて考えさせられました。
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