東野としひろ活動NEWS

東野としひろの活動報告やメッセージをお届けします。

西脇市適応教室『はればれ教室』

2014-05-28 05:27:46 | 教育・子育て
 西脇市には、「不登校児童生徒の増加と多様化に伴い、一人ひとりの状況に応じたかかわりの中で、それぞれの個性を伸ばし、自立心や社会性を育み学校復帰を支援する」教室として、勤労福祉センター内に適応教室『はればれ教室』を設置しています。
 先日、『はればれ教室』を運営している青少年センターの竹内先生から、詳しくお話を伺ってきました。
 『はればれ教室』は、平成8年に始まりました。不登校児童生徒の増加に伴い、保健室登校や教室外登校もできにくい児童生徒に少しでも対応できるようにと開設されたようです。
 西脇市の不登校児童生徒数の推移は、平成20年度では小学生12名、中学生34名、21年度では小学生7名、中学生31名、22年度では小学生9名、中学生29名、23年度では小学生7名、中学生36名、24年度では小学生6名、中学生41名、25年度では小学生10名、中学生26名です。全体的に見て、出現率は1%前後を推移しています。また、25年度では、不登校生を除く長欠者が10名もおり、潜在的な不登校が増えているようです。
 『はればれ教室』の通級生は、平成20年度では20名、21年度では17名、22年度では15名、23年度では17名、24年度では13名、25年度では12名でした。今年度は、現在の所、4名の生徒が来ています。
 『はればれ教室』は、毎週月曜日から金曜日まで開設され、青少年センターの監督のもと、退職された先生2名と兵庫教育大学の学生が児童生徒の指導にあたってくれています。私もよく知っているベテランの先生方で、子ども達の気持ちを良くつかんで指導してくれると思います。
 活動時間は、10時~学習タイム(教科の自主学習)、11時10分~個別学習タイム・自由タイム(希望者に個別指導、読書・パソコン・制作活動など)、12時~昼食(持参弁当)、13時~ふれあいタイム(みんなで遊ぼうをテーマに野球・卓球・グランドゴルフ・パソコンゲーム・トランプ・将棋・集団遊び等)。私が伺った時は、担当の先生を相手に、卓球を楽しそうにしていました。生徒の生き生きした顔が印象的でした。
 現在の社会状況や家庭環境の変化の中で、子ども達がなかなか育ちにくい現状があります。学校だけでなく、地域や関係機関が連携を取り合う中で、少しでも子ども達の成長を保障していくことが大切だと思います。特に、真面目な、線の細い子どもほど不登校になりがちのように思います。子ども達の成長を長い目で見守るとともに、様々な受け皿を用意してやることが大切のように考えています。
 適応教室『はればれ教室』が、今後も心の病を抱える児童生徒の拠り所として、大きな成果を上げてくれることを期待しています。
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