28日(土)。わが家に来てから今日で1395日目を迎え、北朝鮮は 朝鮮戦争休戦協定の締結65周年にあたる27日午前、戦争当時に行方不明になった米兵の遺骨を米国に返還した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
米国も日本みたいに偽物を掴まされて 骨折り損のくたびれ儲けにならないといいが
昨日、夕食に「肉じゃが」と「生野菜と生ハムのサラダ」を作りました 肉じゃがは これまでの失敗を踏まえて、ジャガイモを雌鶏、もとい、面取りしたので煮崩れしませんでした
昨夕、ミューザ川崎で洗足学園音楽大学の「華麗なるバレエ~音の魔術師ラヴェル」公演を観ました これは「フェスタサマーミューザ2018」の一環として開かれたものです。オール・ラヴェル・プログラムで①マ・メール・ロワ、②ボレロ、③ラ・ヴァルス、④「ダフニスとクロエ」第2組曲です 出演は、管弦楽=洗足学園ニューフィルハーモニック管弦楽団、谷桃子バレエ団、牧阿佐美バレエ団、東京シティ・バレエ団、洗足学園大学バレエコース学生、指揮は秋山和慶です
自席は2階2CA6列53番、センター右ブロック右から2つ目です。会場は8割方埋まっているでしょうか
ステージ奥にオケがスタンバイします。オケは左にヴァイオリン・セクションを集めています 相変わらず女子の天下で、ヴァイオリンは全員が女子学生です。指揮者・秋山和慶が登場、演奏に入ります
1曲目は「マ・メール・ロワ」です フランス語の「マ・メール・ロワ」とは「マザー・グース」のことで、ペローなどの童話を題材にしています 1910年にピアノ連弾曲として作曲され、その後バレエ用の管弦楽曲に編曲されて 1912年にパリで初演されました
少女が手にした本の中からおとぎ話の登場人物や妖精たちが飛び出して踊る、というファンタジックなバレエです 第1場「紡ぎ車の踊りと情景」、第2場「眠りの森の美女のパヴァーヌ」、第3場「美女と野獣の対話」、第4場「おやゆび小僧」、第5場「パゴダの女王レドロネット」、終曲「妖精の園」の6場から成ります
谷桃子バレエ団、同団クラスのバレエによるこのプログラムは昨年のフェスタの再演で、振付は日原永美子です 最初に登場した「美徳の精」を踊る佐々木和葉さんを見て、1年前に出演したダンサーだと思い出しました 物語自体がファンタジーなので、それに相応しいカラフルな衣装を身に着けたダンサーが次々に登場して踊るので飽きません 観衆としてのわれわれは、本を読む少女(加藤未希)になってストーリーを体験しているかのように思わせる振付が冴えています 終曲「妖精の国」のフィナーレを迎えて感動を覚えたのは、素晴らしいバレエの向こう側に見えたラヴェルの音楽でした
2曲目は「ボレロ」です この曲は当時の有名なダンサー、イダ・ルビンシテインからの依頼で作曲され、1928年にパリ・オペラ座で、天才ダンサー、ワツラフ・ニジンスキーの妹のブロニスラワ・ニジンスカが振り付け、ルビンシテインのバレエ団により初演されました
牧阿佐美バレエ団、同クラスによるバレエで、振付は牧阿佐美です はっきり言ってこれはハードルが高いです なぜなら、モーリス・ベジャール振付、ジョルジュ・ドンによる不朽の「ボレロ」があるからです これをどのように克服しようとするのか、それが見所です
意外だったのは、最初に登場したのが女性ダンサーだったことです 「ボレロ」というと私は男性を思い浮かべるのですが。それは良いとして、最初に踊った女性はすぐに引き上げて別の女性ダンサーが出てきました そして、次には男女ペアのダンサーが現われて踊ります。ここで私は気が付きました ジョルジュ・ドンのように最初から最後まで一人で「ボレロ」を踊り切るダンサーはいないのだな、と それと同時に、ダンサーは圧倒的に女性が多いという現状に鑑み、これは「フェスタ=お祭り」なのだから 出来るだけ多くのダンサーを出演させたいと思うのが自然ではないか、と
さらに、「ボレロ」は同じメロディーが延々と最後まで繰り返される単純な音楽なので、どのようにでも振り付けることが出来るけれど、逆に言えば、単純な振付をしていたらすぐに飽きられるという難しさを孕んでいるのではないかと思います ダンサーの衣装が黒で統一されていることから、なおさらそのような危惧を感じます その点、牧阿佐美の振付は、メインを踊るダンサーを変えながら、蓄積したエネルギーをフィナーレで爆発させる見事なものでした
プログラム後半の1曲目は「ラ・ヴァルス」です 「ラ・ヴァルス」とはワルツのフランス語です。この曲は、1920年にバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)の主宰者セルゲイ・ディアギレフの委嘱により作曲されました その後、ブロニスラワ・ニジンスカの振付で1929年と31年の2度バレエ化されました
バレエは東京シティ・バレエ団、グローバルクラスで、振付は安達悦子です
この曲は、19世紀のウィーンの宮廷を舞台にしたワルツへの幻想を描いたものですが、基本的に黒または白の衣装で踊られるバレエは、色彩感が乏しい衣装を乗り越えて、貴族社会の舞踏会の雰囲気を醸し出していました
最後は「ダフニスとクロエ」第2組曲です この曲は「ラ・ヴァルス」と同様、ディアギレフからの委嘱によりバレエ・リュスのために作曲され、1912年にパリのシャトレ座で初演されました バレエは、古代ギリシャの田園詩をもとに作られた、山羊飼いの少年ダフニスと美少女クロエの恋物語で、「クロエは海賊にさらわれるが、パンの神の力により救出され、ダフニスと結ばれる。二人が祝福され、全員の踊りでクライマックスを迎える」という内容です 第3場に当たる第2組曲は第1曲「夜明け」、第2曲「パントマイム」、第3曲「全員の踊り」の3曲から成ります
バレエは東京シティ・バレエ団、グローバルクラスで、振付は小林洋壱ですが、ストーリーに沿った演出が冴えていました
最後にこの日出演した3つのバレエ団が再登場し、指揮の秋山和慶とともに会場いっぱいの拍手とブラボーを受けていました
バレエは楽しい また来年も観たいと思います